とりわけ興味を惹いたのが神泉の角打ち、平野屋酒店。明治40年創業の老舗酒屋であり、100種以上のクラフトビールを取り揃えています。ちなみに角打ちとは酒を販売する酒屋の中で立ち呑みを行うことを意味します。
角打ちと言えば相場は日本酒ですが、当店のビールに対する振り切り方は目を瞠るものがある。持ち帰りと角打ちの販売価格は異なりますが、それはまあ、居心地の良い店内で飲むためのショバ代と捉えるようにしましょう。
1酒類のみですが、タップビアも用意されています。この日のそれはグリゼット。白く濁った淡い金色のホワイトタイプです。柑橘系ひいてはパクチーの香りが響き、小麦の風味がはっきりと感じられる爽快感に溢れた1杯でした。
ねこにひき。ニューイングランドタイプのIPAです。外観が特徴的でとにかく良く濁ってます。香りはシトラスが鋭く、フレッシュなホップの香りがたっぷり。口当たりは思いのほか円やか。覚悟していたほど苦味は強くなく、全体としてジューシーな印象です。1,200円超と恐ろしく高価なボトルですが、本日最も旨い酒でもありました。
ボトルがイケてたのでジャケ買いしたシメイ。中身はよくあるシメイ・ブルーですが、ボトルは限定のものとのこと。カラメルのような香ばしさが〆にもってこい。高めのアルコールも寒い夜にぴったりです。
ビール全般には満足したのですが、全体として高めですね。角打ちなので割安感を期待したのですが、そこらのビアバーと変わらないどころか少し高いかもしれません。
駅から遠く離れているため、用も無く立ち寄る時間つぶしの客が少なく、落ち着いた雰囲気で居心地は非常に良かった。マスターは当然にビールに詳しいのですが、あまり押し売りすることはなく客を放っておいてくれる姿勢も私好み。食後に少し飲み足りない時に立ち寄るには持ってこいなお店かもしれません。もう少し安かったら嬉しいなあ。
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