意表を突いて焼肉屋でした。なんでも博多で60年以上の歴史を誇る有名店であり、代々伝わる秘伝のタレが自慢とのこと。なるほど価値ある焼肉ということはわかりますが、これがタイでしか食べることができないモノ?
入店と同時にテーブルに置かれるキムチの盛り合わせと自慢のタレ。なるほど説得力のある外観をしたタレであり見るからに美味しそうです。
小さめのジョッキでカンパイ。1杯300円程度であり、かつてのレモンハウスを彷彿とさせる費用対効果です。ちなみにアサヒはシンハにOEMで造ってもらっているらしく、輸入コストなどはかからないため、結果として日本で飲むより割安なんだとか。
枝豆で一服。ここまで来ると完全に日本。日本語は通じるし、周りの客は日本人だらけ。日本人だけを相手にして成り立つ飲食店。バンコクにおける日本人社会の存在感が身に沁みます。
レバ刺し。なるほど確かにタイでしか食べることができないモノである。日本における牛レバ刺し規制は2012年7月から。かれこれ5年も食べていなかったのですね。官能的であり血の風味が濃厚。日本では禁止されているという背徳感も後押しして記憶に残った味覚でした。
生のユッケ。こちらは日本において完全に規制されているというわけではありませんが、「生食用食肉専用の設備」がある焼肉屋などはあって無いようなモノなので、実質的には「タイでしか食べることができないモノ」と言えるでしょう。
海鮮チヂミが地味に旨い。コクのある生地をたっぷりの油で揚げ、カリカリとした食感に仕立て上げています。秘伝のタレをジャブジャブに漬けて口に放り込むとビールの消費が勢いづく。
当店は紛うことなき焼肉屋なのですが、牛を1頭買いしているようで、そのホルモンも鮮度抜群で上質。その実力を確かめるためにモツ鍋を注文。
牛骨スープに鰹と昆布で取った出汁と工夫が見られます。新鮮なモツから滲み出る脂と旨味がスープと一体となりクセになる味わい。博多や東京の専門店で食べるそれと遜色ありません。
〆はインスタント麺をぶち込んでジャンキーな一品へ。十数年ぶりにこのような麺を食しましたが悪く無い。程よい硬さとスナック菓子のような油の配合にゾクゾクする。
大人3人で食べて飲んで、ひとりあたり3,000~4,000円でした。うーん、安い。十番であれば10,000円取られてもおかしくないクオリティです。バンコクは日本人が生活するに極めてイージーな街ですね。海外移住を検討している方は、まずはバンコクで数ヶ月生活してワンクッション置いてみるのも良いかもしれません。
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