テーブルが10卓近くにカウンターが7〜8席と結構の大箱です。平日夜に訪れたのですが、ひとり客がカウンターで飲み食いしているのが多いです。
オリオン生で喉を潤す。やはり熱帯夜に似合うアルコールはビールである。
お通しはシュー生地にタマネギがたっぷりと入ったリエット(?)。300円のお通しにしてはレベルが高い味わいです。
当店の目玉はショーケースに並べられたツマミたち。「約200年前にフランス料理のシェフ“アントナン・カレーム”が考案した、盛り付け方を再現し、他では味わう事の出来ない料理をご用意しております」と鼻息が荒いですが、そのいずれもが500円前後の価格設定と懐に優しい。
何を食べるべきか思案していると、カウンターの常連客が立ち上がり「にいちゃん初めてか?オススメは…」と指南して下さいました。ああ、沖縄。
マグロのカブト ウニソース焼き。これは旨い。マグロのほぐし身がボロボロと詰まっており、その風味が濃い。ウニソースの味わいが控えめであるため、海鮮居酒屋のカマ焼きのような味覚でした。
本日のグラスワインを白で。「ウチはね、やっすい店だからぁ〜ん。気にしないでガブガブ飲んでってねぇ」とオネエ気味の大将。
スパニッシュオムレツ。いわゆるトルティージャですね。作り置きをリヒートしているため、生地から水分が分離しており滑らかさに欠けます。機内食の卵焼きのような味わいでイマイチでした。
キャベツと豚肉のミルフィーユ バルサミコスソース。こちらも時間が経った豚肉を用いているため、独特の臭みが強く美味しくない。ロールキャベツを注文してその場で作ってもらったほうが良かったかなあ。
フランス風おでんのテビチを注文。トマトソースの煮込みです。もったりとしたゼラチン質が官能的に舌先で踊り美味。骨が多く可食部が小さいのが玉に瑕。
本日のグラスワインの赤を注文。カベルネかなあ。キンキンに冷やされていたため繊細な風味は取れませんでした。
お会計は3,300円。思ったよりも高くつきました。味わいについて、その本質がフランス料理かどうかは疑問です。これまで私は国内外300件以上のフレンチレストランを訪れていますが、そのいずれにも属さない料理が多かった。洋風居酒屋の創作料理と捉えたほうが良さそうです。
他方、お店の方々や常連客の雰囲気は非常にフレンドリーであり、ひとりで飲んでいると入れ代わり立ち代わり「どこから来たの?」と話しかけてくれます。「明日も明後日も来てよ。一緒に飲もう!」と肩を組まれるのは自然な流れであり、このようなお店が手元にあると人生が豊かになること間違いなし。また来よう。
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この年は1年で10回沖縄を訪れました。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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