メニューを見て絶句。「Champagne Glass 2,300」と記載されています。これってやっぱり円じゃなくてバーツだよね?と訊ねると、無言で頷くタイ在住者。その他ビールは約2,300円。イビサのクラブと同等の価格設定です。
仕方が無いので最も安いグラスワイン約2,300円に逃げることとしました。キンキンに冷えたイタリアのロゼを口に含み人心地つく。周りを見渡すとゲストはほぼ全員が外国人。我々と同様に、どの客も食い入るようにメニューに見入っているのが何だかおかしかったです。
それでも地上247メートルで味わう酒は格別であり、東京タワー的なアトラクションに酒が1杯ついて約2,000円と考えれば納得感はそれなりにあります。
マリーナベイサンズのインフィニティプールと同様、ここで飲むことはバンコク旅行におけるある種のアイコン。女性客は人種問わずひたすら自撮りし続けているのが印象的でした。あるギャルはひとりで訪れ、飲み物は注文せずフルーツだけオーダーし、ストリーミングしているのか2台のケータイを駆使して一心不乱にカメラに語りかけていました。
帰り際に店員に呼び止められ、あっちにもありますよ、と、もうひとつのバーにご案内頂けました。
わ、絶景。こっちのほうが全然広い。
オープンエアのレストラン席を通り抜け建物の先端に向かうと円形のバーカウンターがあり、皆、酒を片手に写真撮影を楽しんでいます。
レストランのメニューを拝見させて頂きました、客単価は3~4万円といったところでしょう。このシチュエーションでそれなりの食事が楽しめることを考えると、世界基準で考えれば意外にリーズナブルでしょう。観光客がテーブル間をひっきりなしに通り抜けて行き、風も強いので落ち着かないかもしれませんが、一度は試してみたいアトラクションです。
バーには入れ替わり立ち代りゲストが訪れ、2~3千円の酒を1杯だけ飲み、記念写真を撮って十数分で帰っていく。なかなか見事なビジネスモデルだと感じました。日本でも同じコンセプトのお店ができればいいのにな。関連記事
ホテルでの食事は割高ではあるのですが、サービスも味も大きく外すことは無いので安定枠として確保しています。その中でも私のお気に入りは下記の通り。
- ザ・レストラン by アマン/大手町
- ニューヨーク・グリル(パーク・ハイアット東京)/都庁前 ←食べ放題なのに食べ放題クオリティではない
- ジランドール(パーク・ハイアット東京)/都庁前 ←ランチステーキがお得
- ピークラウンジ(パークハイアット東京)/新宿 ←21時までであれば6,000円チョイで飲み放題という大盤振る舞い
- キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ/都庁前 ←滞在時間4時間。泥酔。
- ザ・レストラン by アマン/大手町 ←全てが開放的で健康的
- ザ・ロビーラウンジ&バー(ザ・リッツ・カールトン東京 )/六本木 ←「WOWバーガー」13,000円(税サ別)
- ステラガーデン/芝公園 ←東京タワーが0時に消灯する理由
- シグネチャー/三越前 ←絶対に外さない、非の打ち所の無いレストラン
- あらし山吉兆/洞爺湖 ←吉兆の技術と北海道の素材が調和。
- 琉華菜苑/喜瀬 ←ブセナで唯一納得感のあるレストラン
- ザ バー/恵比寿 ←安い
- レ セゾン/日比谷 ←ジビエジビエジビエ!
- ラベ/西梅田 ←クラシックなフレンチ、正統派
ホテル業界の神と随一のマーケターの共著。サービスする側/される側の両視点があり、「ホテルマンが感動するお客さま」「少しでもお得に、上質な部屋に泊まる方法」などの話題も興味深いです。