11月になり夜は涼しくなってきました。気持ちが良いので中庭席を陣取り、豊かな緑と庭園を目で楽しむ。
滝(?)のようなものがあり蚊が多い。「この店は虫除けを用意してるから」と、手馴れた様子でそれを求める。ケミカルなクスリというよりは、強烈なハーブのエキスといった赴き。爽やかな香りに異国情緒が増幅される。
メニューが子供の頃のアルバムのように分厚い。大きな写真がたくさん載ったメニューであるため、外国人であっても用意に指差し注文することができます。というか客のほとんどは外国人です。ガイ・ホー・バイトゥーイ。「バイトゥーイ」とは英語でパンダンリーフ。「東洋のバニラ」と称される、香り高いハーブです。タレに漬け込んだ鶏肉をパンダンリーフで包み、そのまま揚げる。
思ったよりシンプルな味覚であり、鶏肉そのものにも調味にも奥行きが感じられませんでした。やはりゲッダワー(Gedhawa)のアレは相当にレベルが高い。しかも安い。
カニがたっぷり詰まったオムレツ。スペインのトルティージャのような出で立ちであり、しかし生クリームなどは(恐らく)入っていないため密度が高い。カニの旨味も強く、非常に満腹感を煽る1皿でした。
コームーヤーン。豚のノド肉のあぶり焼です。喉の定義とは外皮なのか食道なのか首なのか諸説ありますが、食感としてはトントロであり、程よく脂が乗った豚肉という印象。
ゲッダワーでも同じものを注文しましたが、コレについてはルアンマリカの勝利。豚肉そのもの味が濃く、甘い。味付けは控えめであり、その代わりに炭火の香ばしいかおりが鼻腔をくすぐる。本日一番のお皿です。
「シグネチャー!シグネチャー!」とアピールされた鴨のカレー。鴨肉がゴロゴロと加わり豊かなスパイスのルーにホロりと溶け込む。なるほど自慢の皿と言うだけあって旨い。辛さも程よく日本人向けの味覚です。
良いお店です。ハコはカッコイイし料理も旨い。支払額も1人3,500円と非常にリーズナブルです。接待や日本からのゲストの受け入れに最適なお店でしょう。20時過ぎの入店だったからか、売り切れが多く選択肢が少なかったのが残念。行かれる方はお早めに。
サービスはちょっとドンくさいというか、たまたま担当したスタッフがダメっ娘で、言語や文化の違いではなく根本的なダメっぷりでバロス。ただし愛想は良く、たびたび見せる困り顔に心和む。やはり仕事ができることよりも、愛嬌こそが人生における最強スキルなのかもしれないと納得した一夜でした。
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