みつもり(Mitsumori of Tokyo)/アソーク(バンコク)

大戸屋の創業者、三森氏が手がける高級ライン。自らの名を冠したその店は飲食店版コンラッドといったところでしょう。
広い駐車場を抜け、モダン・ジャパニーズなアプローチを進むと、日本人の受付係が日本語で対応してくれます。ゲストもほぼ100%日本人。六本木よりも日本色が濃い空間です(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
豆腐が絶品。「海外で食べる和食なんて」と侮っていた昨日までの私を叱り付けたいほどのクオリティです。聞くと材料は全て日本から取り寄せ、毎日当店で必要量のみを造っているとのこと。東京の下手な和食屋より余程高品質です。
焼き枝豆、水菜のサラダ、出汁巻き玉子、カニクリームコロッケなどのツマミについても東京の高級居酒屋のそれと遜色ない美味しさです。
焼鳥も何種か頂きましたが、これは中くらいといったところ。サバイジャイのガイヤーンのほうが同じ鶏料理としてレベルが数段上に感じました。
蕎麦も東京の人気店と比べても遜色ありません。豆腐と同様、北海道から原材料を取り寄せ、ランチ分は朝、ディナー分は夜に打つという拘りようです。私は駿河湾の桜海老を用いたぶっかけ蕎麦を頂いたのですが、蕎麦はもちろん出汁までもきちんとしたレベルにあり、一滴も余さずに飲み切りました。

目を剥くほどの絶品料理があるというわけではありませんが、海外でこれだけの和食を食べることができるのは、バンコクの食レベルの高さが伺えます。長期滞在中で日本が恋しくなった場合に是非どうぞ。


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和食は料理ジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの和食ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い和食なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

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