いつの間にかスイーツに詳しい人にもなりつつあります。京都滞在のホテルのチェックアウト時刻が10時だったため、ランチまでの時間をつぶす必要があり、あらかじめ目を付けていたショコラティエを訪れる。10人中9人はチョコレートが大好きだという。残り1人は嘘つきである。
マリベル (MarieBelle)。ニューヨークのSOHO地区に本店を構える、セレブ御用達チョコレートショップ。京都・三条の町屋の一角に初の支店を出したということで世界的に話題となりました。
ティファニーカラーの小道の奥に店舗があります。男性ひとり客がこの長い小路を進むのはある種の試練と言えるかもしれません。
なんとも少女趣味的なファサード。当店の内外装や家具などはMaribel Lieberman本人が直接この地を訪れ、責任を持って確認したそうな。
色鮮やかな絵柄がプリントされたチョコレートたち。ショコラティエはチョコレートから派生するスイーツに手を染めることが多いですが、当店は徹底してチョコレートに取り組んでいるように感じます。
ちなみにコチラで販売されているチョコレートたちは、全てブルックリンの工場から空輸されているとのこと。高級ショコラティエとしては珍しく、気前良く自由に試食させてくれます。
カフェコーナーへ移動。私は開店と同時に訪れたため並ばずに入れましたが、10時を少し過ぎると既に行列が生じていました。
旗艦商品であるマリベル・オリジナル・タルトを注文。舌触りは濃厚で滑らか。期待していたほどカカオの濃さがなく、砂糖の甘さが目立つという印象。ラズベリーソースはややスパイシーな風味が響き面白い。トータルとしては密度が濃く、見た目よりも食べ応えが大きかったです。
ホットチョコレートは「ヨーロピアン・アズテック」と最もクラシックなラインを注文。JPHのそれよりも全ての構成要素が濃厚であり、わかり易い味わいです。しかしながらタルトと同様、にカカオの本分よりも砂糖の甘さが目立つ。密度は高く、50mlながら非常に飲み応えがある1杯でした。
サービス(?)でクッキーを頂きました。これは中くらいの味わいで印象に残らず。
店員さんの制服が可愛くサービスもグッド。口にしたものの味覚もそれなりに良かったです。しかしながら私の訪れたタイミングが悪かったのか、客層があまりよくありません。半ば観光地化してて、ギャアギャアと大声でくっちゃべってるオバハンたちが非常に多い。そんな大声出さなくても目の前の人はちゃんと聞こえてるから。私がよく訪れるミッドタウンのJPHのゲストがビキューナだとすると、当店の客層は台ふきん程度です。
また、外装の修復工事を行っていたため、カンカンカンカンと騒音が激しく、泥まみれの作業員が窓の外をウロウロしてるのに雰囲気が潰されてしまいます。この光景をMaribel Liebermanが見れば嘆き悲しむことであろう。
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男、かつ、左党の割にスイーツも大好きです。特にチョコレートが好きですね。JPHが基準なので、スイーツの評価は厳し目かもしれません。
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難解な理論をユルいトーンで柔らかく読み解く専門書。チョコレートに係る基本的な素養から、文学や映画など芸能との関係まで解かり易く解説。ぜひチョコレートを食べながらのんびりと読んでみましょう。