なるほど夜はバーとして稼働している二毛作店なのですね。夜の部であっても昼と同じカレーを食べることができるそうです。
店内はカウンターが5~6席にテーブルがいくつか、置くにL字型のソファもあります。ハッピーアワーの18~20時が大そうお得。スパークリングワインが1杯¥300であり、待ち合わせなどの時間つぶしにピッタリです。ごはんと飲み物のセットは1,000円であり、カレーと飲み物のセットは1,300円と、夕食使いにもできます。
話をランチに戻しましょう。ランチはカレーが1,000円に食べ放題のピクルスが付きます。ふたつの味を楽しみたければ1,200円であいがけカレーにすることも可。ルーやライスがグラム単位の重量課金制なのは「大盛り無料」とデブに迎合する店とは一線を画す矜持であると理解。
この日のピクルスにはニンジン、ゴボウ、ベビーコーン、ショウガ、カブ、パプリカ、レンコンなどが詰め込まれていました。甘味と酸味のバランスがよく、またスパイスなども用いているのか複雑性も高い。これ単体で料理として成立し得る旨さです。
あいがけカレーが到着。4種のうちから2種を選択するものであり、「スリランカ風薬膳スープカレー」と「鶏と生姜の煮込み薬膳カレー」をチョイス。
まずは左手前の「スリランカ風薬膳スープカレー」。スリランカのカレーについては全く詳しくないのですが、多種多様なスパイスとハーブが用いられていることは一口で感じられます。鼻から抜ける香りが豊かであり、スープカレーでありながらもきちんとコクがある。
こちらは「鶏と生姜の煮込み薬膳カレー」。水分が無くなるまえで煮詰められほぼ半固形のペースト状態。ホロホロとした鶏肉に複雑なスパイスが捻りこみ、生姜のピリっとした味覚が印象的。思わずおかわりしたくなる美味しさです。
意外や意外、旨いじゃないか。バーの二毛作店と侮っていた自身を反省です。カレーで1,200円というのは少し高く感じてしまいますが、その穴を埋めるカレーとピクルスの旨さがある。単一種のカレーにすれば1,000円で収まるので、今度からはそうしてみよう。いくつかカレーの種類があったので、全部制覇してみたいな。
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