ローマ風ピッツァで名を馳せたジャニコロが2号店を出しました。ブルズや鉄板バンビーナと同じビルの9Fにあります。
1号店と異なりリストランテです。開放的な空間に抜群の採光。テーブルクロスもピシリと完璧であり、限られたテラス席で泡を楽しむ先客に嫉妬する。
1,800円のパスタランチを注文。ふたりで注文すると、ハーフポーションでパスタを別々に2種お出ししてくれるとのこと。
秋刀魚のカルパッチョに梨とマッシュルームのサラダ。オマケのセットものと思いきや、几帳面な前菜が届いて望外の幸せ。
秋刀魚の表面が香ばしく炙られておりビターな味わい。ふっくらとした脂が多幸感を刺激し、野趣溢れるマッシュルームのソースにぴったりです。梨とマッシュルームのサラダも食べ応えがあり、周りも彩るエディブルフラワーも美しい。1,000円代のランチでここまで手の込んだ前菜は稀有でしょう。
パンは前菜に比べると印象に残らず。
ムール貝と九条ネギのスパゲッティ。ムール貝のものはモンサンミッシェル産であり、凝縮感と野性味が激しい。ややもするとケモノ臭にも取れてしまい、人に拠っては苦手かもしれません。他方、九条ネギとオイルベースのパスタは清澄な味わいでベーシックに旨い。
茄子とトマトソースのスパゲッティ。白いフワフワは塩漬けしたリコッタを削ったもの。若干トマトの酸味が強いものの、全体としてまとまりのある一皿でした。
パンも追加でお持ち頂けます。
巨峰とブラックベリーのパルフェ。こちらも恐ろしく手が込んでますねえ。ショウガの泡やチョコとナッツの焼き菓子などが良いアクセントとなり、余韻の長いアイスクリームと調和します。たっぷりの巨峰には爽快感。美味しかった。
エスプレッソで〆てごちそうさまでした。
これだけ手の込んだ料理をいくつか頂いて1,800円とは信じられないほどの費用対効果です。家賃考えてやっていけるのかしら。1号店のリーズナブルさもかなりのレベルですが、当店はそれを凌駕するかもしれません。次回は是非、夜にフルセットでお邪魔したいと思います。
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