ゲッダワー(Gedhawa)/プロンポン(バンコク)

先日のナーン(Nahm)から1ヶ月。再び大学の先輩後輩と共に3人で集合です。
日本人をはじめとする大人気の一軒家タイ料理店。タイ料理の定番はもちろんのこと、タイ北部のチェンマイ料理が豊富であることでその存在を主張しています。この日は20時に予約しての入店でしたがパンパンの満員。必ず予約して訪れましょう。
お通しはえびせん。よくある東南アジアのえびせんそのものです。
当然にシンハで乾杯。「いやあ、プライベートで外出するの、○○さん(私の名)と先日会って以来ですよ」と屈指の引きこもりパワーをさらけ出すマバタキ
ミャンカム。香り強い葉っぱに、豆やらココナッツやらオリエンタルな食材を包み込み、タマリンドベースのタレをつけて賞味する伝統的な前菜です。
真っ赤に熟れた、見るからに辛そうなものは除外して製作したので、ほどよい辛さのツマミに着地しました。種々のハーブやスパイスの味覚、葉の程よい苦味が食欲を刺激します。
ガイ・ホー・バイトゥーイ。「バイトゥーイ」とは英語でパンダンリーフ。「東洋のバニラ」と称される、香り高いハーブです。タレに漬け込んだ鶏肉をパンダンリーフで包み、そのまま揚げる。
シンガポールのペーパーチキンに似ており、さらに香りが豊かという印象。コロンとしたサイズ感もちょうどよく、酒のツマミに最適です。
カオソーイ。ココナッツミルクを加えたカレーに麺を入れ、スパイス類で調味したもの。平たく言うとカレーヌードルであり、ノスタルジアを感じさせる逸品。
大きなエビを細麺で巻いて揚げたもの。味付けはオレンジ主体のソースです。エビはやはりどこで食べてもエビであり、大きさはさることながらその味わいにも満足。細麺の存在は謎、というか細麺と言えどもそれなりの太さがあるので食べづらい。ソースはヘンに甘ったるく、これならシンプルに塩とニンニクで味付けして欲しかった。
鶏肉のスープ。程よい甘さに強い酸味と種々のハーブ。極めて複雑な味覚のスープであり、鶏肉のボリューム感と相俟って実に美味しかったです。おじやにしても美味しそう。
知人に勧められていたスイカのスムージー。ちょっとシロップを添加しているのか甘さが目立ちました。ただしピリピリと押し寄せてくる辛味を中和するにはコレぐらいの役者が傍に居てくれたほうが良いのかもしれません。
チェンマイソーセージ。脂が豊かな豚肉にレモングラスなどのハーブやタマネギ、ニンニクなどがたっぷり入ったハンバーグのような代物。ターメリックで色づけされており、およそ一般的なソーセージとは異なりますが、そのスパイシーな味覚に釣られてビールが進みます。
コームーヤーン。豚のノド肉のあぶり焼です。喉の定義とは外皮なのか食道なのか首なのか諸説ありますが、食感としてはトントロであり、程よく脂が乗った豚肉という印象。

甘辛いタレに漬け込んだ上で焼かれているのか、これがまた非常にビールに良く合う。焦げ目がつくほど思い切り炙られた火加減も程よいアクセントです。
〆はトムカーガイ。スパイスと酸味の強い、ココナッツミルクのスープです。具は鶏肉主体。トムヤムクンはガっと火がつくようにスパイシーな味覚ですが、こちらは穏やかな香辛料にココナッツミルクの甘さが加わり、冬にコタツで食べたくなるような味わいでした。
21時を過ぎるとラストオーダーを求められ、我々意外に客はひとりも居なくなりました。お会計をしようと伝票を取ると目を疑う。合計1,430バーツと記されており、年頃のオッサンが盛大に飲み食いしてひとり1,500円程度です。これは鳥貴族を超える満足度。

いずれの料理もハズレ無しに美味しく、どっちゃくそに辛いわけではなく、安い。タイ料理入門編として最適なお店です。また来よう。


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