タイと言えば屋台メシ。本来であれば色々な手続きが必要なのでしょうが、タイの屋台の殆どは無許可営業であり参入障壁が異常に低い。結果としてレッドオーシャンへと繋がり、幸か不幸か安くてレベルの高い屋台が揃う国となっているようです(聞いた話です)。
この日は時間が無かったため、レストランで食事を摂らずに近場の屋台街でランチを済ますこととしました。コンベント通り。BTSサラデーン駅すぐ近く。東京で言うと新橋のような場所にあります。街じゅうに食べ物のにおいが立ち込めお祭り気分。
最初に目に付いたのはカーオ・カー・ムー屋台。身振り手振りで食べたい旨を伝えると、まずは座れと席へ促される。
思い切り相席です。外国人は全く見当たらず、これで私もバンコク市民の仲間入りである。
カーオ・カー・ムーとは煮豚丼のようなもの。中華風のスパイスを用いて甘辛く煮込み、ホロホロと肉が崩れるまで煮込んだ料理。B級グルメのど真ん中といった味わいであり、煮卵と共に日本人なら好きな味覚でしょう。120円。
もう少し食べたいなということで、大量のフライドチキンを陳列する店に立ち寄る。フライドチキンの可食部を削ぎ落とし、ライスボウルまたはサラダにしてくれる店のようです。
先の店でゴハンは食べたのでサラダ形式を注文。注文するとすぐにナイフでフライドチキンを解体し、種々のハーブとスパイスをボウルで混ぜ込みます。
完成形。肉の量はケンタッキー2ピース分ぐらいあり、サラダというよりもトッピング盛り沢山のフライドチキンといったところ。ミントの心地よい爽快感とチリの突き抜けるような辛味に汗が吹き出る。旨し。150円。
ところでバンコクで生野菜にありつける機会は極めて限定的です。思った以上に肉食文化なタイ。話は逸れますが、規制がないためバンコクの焼肉屋では生レバーが今でも食べることができるそうな。
食後の口直しにスムージーを。私はマンゴーに目が無いので、もちろんマンゴースムージー。目の前で新鮮なマンゴーをカットし、ミキサーにかけてくれます。
完成形。きちんと持ち帰り用の袋に入れてくれました。もちろんメイク・ミー・マンゴーのような極上品というわけではありませんが、90円という価格を考えれば充分に納得感のある味わいでした。
以上、合計360円。最高かよ。同じものを同じだけ大手町で食べれば2,000円を突破することは確実でしょう。また、バンコクの中だけで考えても、レストランと屋台の味はそう変わらず、価格の違いは空調と座席と清潔ぐらいしかないので、そのへんが大して気にならない場合は屋台メシを活用する価値は充分にあります。
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