突然ですが、この本がすごくいいんです。東京の有名シェフ100人が自分の行きつけのお店を自分の言葉で紹介するんです。全てがプロ目線の評価なので妙な説得力があります。価値観の違いがわかるのも面白い。私が苦手な料理を作るシェフが勧めるお店はことごとく私のタイプでなかったりします。
さてその中で
スガラボの須賀洋介シェフが勧めていたのが意外にも十番のカジュアル焼肉「焼肉苑」。十番住人は当店のことをどちらかというと一段下に見ているきらいがあり、失礼ながら私も半信半疑のままの入店でした。
想像以上に大箱で驚きました。食べログ上では「80席」との案内があり、夜はわかりませんが、ランチであれば混雑で行列する、といったことはまずなさそうです。
脂身ほとんど無しを謳う「アスリート定食」を注文。900円です。サラダの量が圧巻。普通に丼山盛りサイズであり、
西新宿サラダニースのそれを彷彿とさせます。左上の冷奴は甘辛いタレがかかっててまあ良し。右下の漬物集団は盛り付けこそはぞんざいですが、その味は確かでした。
雑穀米が嬉しい。当店はごはんの大盛りまたはおかわりが無料であるため、おなかペコペコクレイジーボーイたちでも満腹になること間違いなし。
味噌汁は一般的な定食屋のそれと同等です。
さて牛ロース肉。濃い目のタレにじっくりと使っており、そのタレの隙間を縫って真っ赤な肉が映えます。軽く炙ってそのままパクり。驚きました。旨いのです。しっかりと火を通しているのにまるで上質なユッケを食べているような感覚。1,000円前後の焼肉ランチでこのレベルは十番の奇跡と言って良いでしょう。
鶏ムネ肉は塩ダレが実に美味しい。透き通るような肉に適度な塩気と旨味が冴え渡ります。
追加で「カルビ＆ハラミ切り落としミックス」を注文。350円でしたがこれはイマイチ。あまりにも切り落としの度が過ぎており、もはや何を食べているのかわからず、また、網目から下にボロボロと落ちていく様に胸を痛める。肉をたっぷり食べたいのであれば、最初からランチセットで肉大盛りを指定したほうが良いでしょう。
いずれにせよ、これだけ食べて1,250円です。この費用対効果はお見事。十番いや日本全体で見たとしてもお得なランチでしょう。今度は是非、夜にお邪魔してみたいと思います。
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麻布十番は隠れた焼肉激戦区。突出したお店は無い一方で、優等生が多い印象です。
- 焼肉 おくむら ←ランチでは都内トップクラスの費用対効果。ハラミが旨いんだ。
- 焼肉苑 ←十番いや日本全体で見たとしてもお得なランチ。
- みやび ←ランチがお得。スープのおかわり無料がバッチグー。
- ブルズ ←半個室なのでのんびりできる。
- 山本牛臓 ←サムギョプサルが良い。レタスとエゴマはお代わり無料♪
- おんがね十番 ←ランチだとオイキムチとカクテキが食べ放題♪
- 鳳仙花 ←老舗の超有名店。
- 純豆腐 田舎家 ←店員含め本格派。
- 三幸園 ←ランチの焼肉丼が特徴的。
- 新鮮ホルモン ランボー ←味と量と価格のバランスは十番焼肉業界でトップ
- 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開！
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。
