トップ・ポット・ドーナッツ(Top Pot Doughnuts)/ダウンタウン(シアトル)

今、シアトルで最も勢いのあるドーナッツチェーン。『Food & Wine』 誌の “America’s Best Doughnuts” の一つに選ばれるなど、全国的にも知名度を上げつつあります。
オーナーであるクレベック兄弟は、建設業に携わっていた経歴を持ち、店舗は2人がデザインと工事を手がけています。なるほど日本人が想像するポップでカジュアルなドーナッツ屋とは程遠く、スタバ的センスに溢れた居心地の良い図書館のような空間です。
コーヒー2杯にドーナッツ4個を買って約2,000円。朝食としては悪くないですが、ドーナッツとしてはやや高いか。
オバマも来店。
いわゆる甘系ドーナッツの他、おかず系ドーナッツもあります。コチラはほうれん草とチーズのドーナッツ。確かにほうれん草とチーズがトッピングされているものの、生地はスーパーで売られている既製品のパンと変わりなく、まるで美味しくありません。
こちらはパルメザン・チーズのビスケット。たっぷりのチーズが練りこまれており、先のパンよりはマシですが、日本のミスドのおかず系ドーナッツのレベルには及びません。
ラズベリーのドーナッツ。最近はクリスピー・クリームのように、ゆるふわ系の軽いドーナッツが人気を博していましたが、当店のそれはズッシリと重く密度のあるタイプ。どちらかと言うと前時代的なドーナッツであり、胃袋に溜まりました。
〆はクッキー&クリーム。これはドーナッツというよりもオレオである。もちろん味もオレオなので決して不味くはないのですが、30代半ばの日本男児が朝に食べるにはヘヴィ。糖分の過剰摂取に頭が痛くなります。
ドーナッツ屋としての雰囲気は世界トップクラスにセンスが良く(そんなにドーナッツ屋は詳しくないですが)、客層もきちんとした方が多く感じました。味わいは中の下というか日本のミスドまであと一歩というレベル。そういう意味では割高です。

ところで、今さらですが、日本のミスドがメチャクチャお洒落した高級ラインを出店したら意外に流行るのではないかという仮定が芽生える。日本のミスドはドーナッツ屋としては美味しいほうだと思うので、値上げしてクールな雰囲気のお店が六本木あたりにできると嬉しいなあ。



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