気候が良ければ最高のテラス席を堪能することができます。室内であっても300席近くある大箱のため、予約を取るのに苦労することはまずありません。
この日の我々は店内席へ。クロスの無いカジュアルなお店ですが、客層がとにかく良い。もちろんスタッフの対応を完璧であり、これだからホテルのレストラン巡りはやめられない。
蒸し暑い日だったので、今夜は泡1本で通すことを決意。
前菜盛り合わせ兼サラダ。サーモンがトロリとした食感で美味しかった。野菜はまあ普通。白身魚のテリーヌは凡庸で記憶に残らず。
グリーンピースのポタージュ。これは凄い、グリーンピースよりもグリーンピースの味がする。とにかくグリーンピースの味が濃く、ザラりとした食感も感じられ食べ応え抜群。量もたっぷりであり大満足。ただしグリーンピース嫌いの少年少女にとっては地獄であろう。
パンはフランクフルトサイズのバゲット。地味ではありますが美味しいです。
白身魚のスチームを白ワインソースで頂きます。こちらもボリューム満点であり100グラム近くあるのではないでしょうか。ソースやガロニは極めてシンプルであり、ホラ真鯛ですよ、という押し売り感が少々。終盤は少し飽きが来てしまったので、この量を食べきらせるにはもう少し味覚の多角性が欲しいところ。
メインは信玄鶏のローストに麦のリゾット。フランスの片田舎のビストロのようなボリューム感。しかしながら調理は極めて丁寧であり、原幹恵のようにふっくらと水分を湛えた胸肉がひたすらにジューシイ。先の真鯛とは一転して、こんなに単純な料理を最後まで美味しく食べさせる手技に感心しました。
デザート盛り合わせ。中央のシャンパーニュのゼリーが爽やかで好き。
折り目正しいコーヒーを飲んでごちそうさまでした。
味・量・料金・サービス・客層いずれをとっても弱点が無く、非常にバランスの良いお店です。最大瞬間風速としては中くらいかもしれませんが、面積の総量では中々のレベル。健康的な雰囲気でもあるため、初デートにちょうど良いかもしれません。
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六本木は難しい街です。おっと思えるリーズナブルな店から、高くてギラギラしてるだけのハリボテのようなお店も多い。私が好きなお店は下記の通りです。
- 龍吟 ←和食というジャンルを超越した存在
- ル ブルギニオン ←質実剛健これが本物のフランス料理
- エディション コウジシモムラ ←スペシャリテの牡蠣が必食
- s`accapau ←最先端でカッコイイ
- アジュール45 ←さすがリッツ・カールトン、パーフェクトです
- ウルフギャング・ステーキハウス ←ランチのハンバーガーが絶品
- 鮨西むら ←六本木の格調高い鮨屋でこの価格は見事
- リストランテ・オステリア ←ワゴンから好きなものを好きなだけ
- RRR bistro ←シャンパーニュ飲むなら絶対ココ
- JEAN-PAUL HEVIN ←デザートに悶絶、食事もしっかり
- ラ スフォリーナ ←六本木のきちんと美味しいイタリアンでこの費用対効果は素晴らしい
- THE MOON ←逆説的ですが、立地が悪すぎる
- ラ ブリアンツァ ←全体を通して気前が良い