それでも察しの良い彼は「今夜はアラスカ自慢の食材がタップリなので間違いないですよ。あと、明日のフォーマルナイトはロブスターが出ますから、お見逃しなく!」と、今後の献立の見通しを教えて下さいました。どうやらフォーマルナイトには目玉となる食材が出る確率が高いらしく、その日にスペシャリティレストランの予約を入れるのは効率が悪そうです。『プリンセス・クルーズ攻略本』の1行に加えることにしましょう。
Alaska Shellfish Bisque。アラスカの海の幸がテンコ盛りのスープです。ロブスターをクリームで伸ばしたものから始まり、エビ、白身魚、ムール貝など絶対に外すことのない食材が彩る至福のひとときでした。
妻は前菜にカニ肉とアーティチョークをディップとして食べるものを取る。一口頂きましたが、カニの美味しさはもちろんアーティチョークの風味に若干のマヨネーズ(?)とマスタードの隠し味がどうにも旨い。アメリカ人ほど甲殻類の旨味を上手に引き出す人種は中々いないであろう。
私は前菜を飛ばしてメイン2皿攻撃。まずはアラスカ名物のHalibutという白身魚。ランチのフュッシュタコと同様に、250グラム近くはありそうです。ソースはタイのココナッツカレー風味で面白い。しかしながら素材そのものに実力は無く半分ほどで飽きがきました。
メイン2つめは目玉商品であるキングクラブの脚を蒸したもの。味は当然に素晴らしく、何より食べ易い。フォークでチョチョイと突けばベロリとカニカマのような肉が剥がれ落ちてきます。シアトルやジュノーで大枚を叩いて食したものは何だったんだ、という後悔を生みかねない逸品でした。
「キングクラブってタラバガニのことかなあ?あたし、カニ、大好き」ふうん、カニ好きねえ。ちなみにタラバガニは厳密に言うとカニじゃなくてヤドカリの仲間だってこと、知っててカニ好きだって公言してる?
「はあ?ちなみに?何にちなんでるっていうのよ。あなたのそういうところ、大嫌い」どうしてこうなった。
関連記事
旅行が好きです。油断するとすぐに旅に出ます。楽しかった大型旅行の先頭記事をまとめました。リンクに飛んでから、順々に次のページをめくって頂ければ幸いです。
- セブにオッサンがひとりで行くとこうなる ←岡田和生が私財を投げ打って挑戦するカジノリゾート
- 2週間のハワイ旅行で出来ること ←しばらくハワイに来ることは無いだろう
- シンガポール ←愛しのフランス人シェフを追いかけたストーカー
- 年末年始に11日間のクルーズで海外へ ←平均年齢74.6歳の旅
- チーズをめぐる冒険 ←Airbnbはアリナシどっち?
- 香港 ←美人ソムリエールふたりとの珍道中
- 北米西海岸 ←ナパの葡萄畑で眠るワイン旅行
- スイス ←スイス航空様ご招待のタダ旅行
- パラオ ダイビング クルーズ ←ヒルズ族がクルーザーをM&Aした話
- ワインをめぐる冒険 ←ボルドー・シャンパーニュでワインに溺れる旅
- 小笠原諸島 ←船でしか行けない東京都でイルカと暮らす
- 屋久島 ←縄文杉?ハァ?
- イビサとバスク ←パーリーピーポーと美食家の共存
- カリブ海クルーズ ←カリブ海の島々を船で巡る
- アマンジオ(中部ジャワ) ←「アマンジャンキー」発生!
- ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ ←日本でも本気の美食旅。
- 最も効率よくダイブマスターになる ←年間10回は沖縄へ行きます。
- 北欧クルーズ ←北欧を船で巡り最先端の美食に舌鼓。
- 地中海・エーゲ海クルーズ ←2週間かけて地中海のイケてる都市を巡る。
- BIER REISE'09 ←ドイツ中欧ビール紀行。
- カリフォルニア ←西海岸と思いきやメキシコまで足を伸ばしちゃうもんね。
- ハワイ ←ハワイで生まれ育った人とハワイを旅する記憶。
関連ランキング:イタリアン | ダウンタウン(シアトル)