しかも彼女がお店を予約しておいてくれるという好待遇。国際通りから一本わき道に入ったところにある、島野菜が自慢の沖縄料理屋です。
私にとって沖縄最初の夜であるため、やはりオリオンビールで始めたいところ。連れはいきなり泡盛ロックで開始。「家族といると全然飲めなくってさ。はあ!?明日はダイビングで朝早い?最低3杯は飲むんだからね!」彼女にはどうも調子を狂わされる。
お通しの手の込みように驚く。ミミガーの煮こごりが秀逸。味わい深いゼラチン質の奥にコリコリとした食感が弾みます。
彼女は少年のようにこんがりと焼け、健康を具現化したような存在となっています。美しいデコルテに思わず触れたくなる。すごく素敵だ、安室奈美恵かと思ったよ、と素直に感想を述べると「最高の褒め言葉として受け取っとくわ」
島おくらの和え物。なるほど内地のヘナチョコなオクラに比べると瑞々しくネットリとした舌触り。彼女と同様、沖縄は生きとし生けるものに生命力を与えるのかもしれません。
ドラゴンフルーツのつぼみの天ぷら。このような食べ物がこの世に存在することを初めて知りました。味わいは中くらいですが、この一皿は食べログクーポン(記事下のリンク参照)を提示して無料で手に入れたものなので、あれこれ言うまい。
島ゴボウの天ぷら。味が濃い。味付けが濃いのではなく、ゴボウそのものの味が濃い。ホクホクとした歯ごたえに繊維を感じ、東京では得がたい逞しさがここにはあります。
私はラムトニック。県産ラムのトニック割りです。ラムの原材料はサトウキビであり、サトウキビ栽培と言えば沖縄県のお家芸。もっと流行しても良さそうなものだけど、あまり有名じゃないですね沖縄産のラム。
連れは硬派にも泡盛ロックを続ける。しかしながらピュアな泡盛とは異なり、樽で長く寝かせたものを。一口頂きましたが、なるほどウイスキーのような迫力のある樽香。ブラインドで飲めば泡盛とはわからないことでしょう。
県産シイタケをシンプルに炙る。これは思いがけず普通であり期待ハズレ。しっかりと恋ダシで煮込んだほうが良かったかもしれません。
私は蒸留酒をそれほど好まないのですが、彼女にインスパイアされて泡盛をロックで。強い度数が五臓六腑に染み渡る。
タイのカルパッチョ。沖縄名ではややこしい名称がある魚なのでしょうが、内地の我々にとってはタイという理解で充分でしょう。こちらも歯ごたえがあり筋肉質な個体ですが、先日の鳴門の鯛に比べると見劣りしてしまう。
連れの泡盛への進入角度が収まらず、ついにレアものの古酒にまで手を出します。「だってあたし、今夜が沖縄最後だし。久しぶりに会ったけど、やっぱりキミといると楽しい」店員さんおかわりお願いします
もずく天ぷら。もずくそのものは美味しいのですが、衣と油がイマイチでした。もう少し衣を薄く油を質の良いものにすれば、もずくの美味しさがダイレクトに伝わったかもしれません。
お会計を済ませお店を出ようとすると、店主が名刺を手に挨拶に来てくださいました。何かの質問に彼女が「あ、いえ、彼はお友達なんです」と答えると、店主が「じゃあ、もうすぐお二人はご結婚されるんですね」と強烈な質問をぶっこんできました。
彼女が何と回答するのか全身を耳にすると「違います違います全く違います。あたしはもう結婚してて、彼も結婚してるから」とキッパリ。そんなに否定しなくてもいいのに。
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この年は1年で10回沖縄を訪れました。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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