晩杯屋/大井町

関東の飲み屋街と言えば立石赤羽横浜だと野毛が有名ですが、大井町も負けていません。むしろ観光地化されておらずより生活に密着した飲み屋街であり、猥雑さも色濃い。
日曜13時とおよそ健全な日時にお邪魔したため、ほとんどのお店がシャッターを降ろしています。
そんな時間帯でも元気に営業中である当店。バンパイヤ、と読みます。大井町には2店舗あるのですが、「こっちのほうが汚くて、常連が多い」と大井町在住者。最近、「丸亀製麺」のトリドールが買収したことで話題となりました。
思わず目を疑う値付けの安さ。懐を気にすることの無い精神的な食べ放題。
一方で、飲み物はツマミに比べるとそう安くはありません。「大井町の飲み屋はこんな感じだな。ツマミが安いか、飲み物が安いかのどっちか。両方は無い」
なすしょうがは130円。家庭料理と同等であり、中々に美味しいです。揚げる手間などを考えると家で調理するより当店にお邪魔したい。
名物の大盛りレバホルモン。これだけの量でたったの150円と驚きももの木20世紀。これは家で料理するのはもちろんのこと、スーパーで材料を買うよりも安いのではないか。もちろんそれなりに臭みが強くレバーが無理めな方には難しい品質かもしれませんが、ここまで安ければ誰も文句は言えないでしょう。
アジフライとコロッケ。それぞれ110円。先ほどのレバホルモンの費用対効果に比べると若干色あせて見えますが、それでもスーパーのお惣菜レベルは確保しており、飲み屋でその値段であれば問題なし。
煮込みの玉子入りは150円。ラーメン屋の味玉が100円することを考えると、、、そろそろ他業態との比較はやめにしましょう。ここの安さは唯一無二のものがある。
鳥の唐揚げも普通に美味しい。3人でそれなりに飲んでつまんで合計3,000円を切りました。ひとり3桁のお会計に心躍る。毎日ここで飲み食いしても月30,000円を切る。酒飲みにとってのイーハトーブここにあり。

店員はみな外国人であり、時おり意思疎通がうまくいかなかったりします。また、衛生状態に非常に不安を覚える店構えでもありますが、それもエンタテインメントのひとつでしょう。それにしても安い。貧窮問答歌先輩に教えてあげないと。


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私はヒールからスニーカーまでイケるクチです。三ツ星店もいいけど、場末の飲み屋街も魅力的。
おひとり様大歓迎の名酒場100軒を掲載。ひとり客の割合・男女比・ビールの値段などを「酔い処早見表」として整理されており読み易いです。紙媒体だと1,000円近くする本が、Kindleだとたった500円でお買い得!