雰囲気のある軒先に黒山の人だかり。大門の秋田屋を想起させる混雑っぷりです。
少人数だと列を飛ばして入れてくれたりする場合もあるので、まずはお店の方に声をかけ人数をお伝えしましょう。
おでんの鍋が大迫力。また、串カツはテーブルのソースで食べることが基本形ですが、セルフ方式でこの味噌ダレに浸しに来てもオッケーです。写真撮ってもいいですか?と店主にたずねると、「ネットにヘンなこと書くんじゃねえぞ」と辺りが明るくなる向日葵のような笑顔で凄まれました。
ビールは複数種取り揃えられていました。私はアサヒの大瓶を。ちなみに当然のように相席です。ビールの後ろに写っているリーマンは赤の他人です。
どてやきは1本80円。何の肉のどこの部位か定かではありませんが、ゼラチン質に味噌が染み渡り、暴力的ではあるもののどこか懐かしい味わいです。
串カツ。関西のそれと同様に二度漬け禁止です。内部の肉に対して衣の分厚さが凄い。ビッグカツのような味わいです。
メニューに目をやる。おでんは味噌煮込みですが、他の串焼きは味噌だけでなく塩焼きなどもあります。
卵とちくわ。先のどてやきと同じ味わいであり、これまたコッテリと具材に味噌が染み渡っております。味が同じとはこういうものを指すのである。
ねぎまはネギがたっぷりで嬉しい。ただしシンプルな調理であり、素材の味がハッキリと感じられ、やはり1本120円には限界がある。
ならば、塩焼きではなく「テリ」という味わいでハツを注文。しかしこれが失敗であり、トロントロンと甘く好きな味ではありませんでした。
キモ。同じく素材に限界があり、配線が途切れた味でした。
おでんの豆腐と串カツを味噌で。やはり当店は味噌味ですね。駄菓子のような味付けで一気呵成に仕上げたものが、店の雰囲気にも値段にも最もしっくりきます。
常に満席でありお世辞にも清潔なお店とは言えませんが、店員は皆親切ですし、何より活気に溢れている。県外からのお客さんをエンターテインメントとしてお連れするに最適なお店でしょう。
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