当店はその中にある鮨屋。カウンター越しに滝と池の眺望を楽しむことができ気分爽快。カウンターの他に、個室、テーブル席もあり使い勝手が良いです。
昼シャン最高か。開店と同時にお邪魔したためブレーカーが落ちたような静けさがあり、泡の弾ける音まで聞こえてきそうです。
○○菜(忘れた)のおひたしは普通。右のもろこし豆腐は無難に美味しいのですが、やはり甘さが目立ち最初の一口としては不適格。
お造りはスズキにマグロ、ツブガイにズワイガニです。
スズキが秀逸。やや熟成がかった適度な旨味が支配的で記憶に残りました。マグロは肌理細やかな脂に溢れており、アイルランド産の実力を認めざるを得ません。ツブガイは臭い実が残りイマイチ。ズワイガニは悪くはないのですが刺身としては迫力にかける1品でした。
にぎりの先頭打者はマグロ。先の造りに比べるとほどよく筋肉質でまたをかし。
さらにマグロ。 いいですねえ、自信があるネタについては執拗にチャンキングしてくるこの姿勢。
金目鯛は見た目こそ乾いたような外観ですが、口に放り込むと足下から鳥が立つほど旨い。金目鯛漁師に転職したくなるほどの味わいでした。
イワシもグッド。目を閉じて食べればイワシとはわからないほど品の良い味わいです。イワシとかサンマとかアジとかって、安い割に心から美味しいので大好きな素材です。
私はエビのことが好きすぎてカップラーメンのエビですら愛おしく感じるほどなので、一周まわって高価なエビを論じるレベルではありませんので意見不表明。
ウニは中くらい。間違いなく美味しいのですが、先のマグロやイワシに比べると印象は薄かった。
お椀はアサリ。出汁が素晴らしい。海の豊かさが溶け込んだスープであり何リットルでも飲めてしまう。本日一番のお皿です。
アナゴは食感のハッキリとした固体であり、やや炙っているのか香ばしさも感じられます。 個人的にはホロホロと崩れ落ちるタイプが好きなので、まあ中くらいと言ったところでしょうか。
玉子はオーセンティックなにぎりですが、意外に好きです。ふわふわのスイーツのようなギョクとは一線を画し、おお、今、玉子食べてるぞ、と自覚できる味わい。
巻物は鉄火巻き。やはり今日はマグロが旨い。ほどよい鉄分に心地よい旨味。 1日10食限定の「本マグロメニュー」もあるとのことだったので、次回に試してみようかしらん。
水菓子で〆てごちそうさまでした。
なるほどホテルの鮨屋だけあって、王道中の王道。全てが安定しており安心して食事を楽しむことができました。
一方で、職人ががらっぱちと言って良いほど磊落な性格であり、ホテルの鮨屋としては違和感。私は善意はあるものの心が広いわけではないので、初対面で店員にタメ口をきかれると、なんやコイツと思ってしまう。したがって、接待などの大切な場面においてはテーブル席や個室を選ぶほうが良いでしょう。
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- レピフエドディーヌ ←ディーヌ系2号店。安定の費用対効果。
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