「JALが全員を幸せにする仕組みを開発」につき、第1弾として由布院に行って参りました。キャンペーン期間はまだ続き、今回は徳島・北九州・帯広・秋田の4都市からのランダムチョイス。本命は北九州だったのですが、第2希望の徳島へ何とかお連れ頂くことに。
■大塚国際美術館/鳴門(徳島)
大塚製薬グループの創業75周年事業として1998年に開設された、陶板複製画を中心とした美術館。世界25ヶ国・190余の美術館が所蔵する西洋名画1,000余点を、オリジナルと同じ大きさに複製し展示する陶板名画館です。
入ってすぐにはシスティーナ礼拝堂がお出迎え。いいですね最初にして最大の見せ場を持って来るいきなりステーキ感。
スクロヴェーニ礼拝堂は実物を見たことはないのですが、レプリカながらも圧倒的な説得力があります。当館で予習しお気に入りを見つけ、その後現地に赴くという楽しみ方がここにはあります。
陶板だけでなく、植物や空間とのコラボも面白い。公共施設のなあなあな美術館と異なり、大塚ファミリーが趣味でやっている私的施設であるため、拘り方に哲学を感じます。
ただしあまりに広く展示品も膨大であるため、順路を進んでいくうちに脱落していく人が多数見受けられました。序盤の古代はガヤガヤとうるさい団体ツアー客が幅をきかせているのですが、終盤の現代美術に至ってはガラ空きです。
■カリフォルニアテーブル/鳴門(徳島)
日本においてはトップクラスに魅力的な雰囲気を提供してくれるお店でランチ。詳細は別記事にて。
■ホテルリッジ/鳴門(徳島)
大塚が手がける10室のみのスモール・ラグジュアリー。やはり1泊10万円を超えてくると凄みがあります。詳細は別記事にて。
■ホテルリッジ(夕食)/鳴門(徳島)
東京の1ツ星店と比べても遜色なく、ホテルの風格に相応しい料理たち。詳細は別記事にて。
■ホテルリッジ(朝食)/鳴門(徳島)
朝食は産地に拘った素材を駆使。鳴門の旬に最高の「じそくじきゅうみたいな取り組み」を楽しむことができます。詳細は別記事にて。
■あらし/なると(徳島)
天然の真鯛をここまで気前良くカットする店は世界でここだけではかなろうか。鳴門海峡でもまれたマッチョな肉質に適度な脂。春期における鳴門の真鯛は絶品。詳細は別記事にて。
■ボートレース鳴門/鳴門(徳島)
ランチ後ぶらぶら歩いていると、ピッカピカに頑丈で巨大な建物に大量の花輪。ボートレース場であり、初出場する選手へのお祝いのようです。モノは試しと100円の入場料を払って潜入。
ルールが独特で面白い。使用するボートは抽選で決まり、出走までのメンテナンスは選手自ら行うため、操舵技術だけでなくエンジニアとしての力量も問われます。
レース前に練習の成果とマシンの調子をファンにプレゼンテーションし、その展示を見てからファンは予想を開始します。
スタートはヨーイドン形式ではなくフライングスタート形式。スタート10秒前から全艇がスタートラインへ加速をつけて進入し、スタート時刻0秒から1秒の間にスタートラインを通過するのが選手の義務です。フライングまたは出遅れた艇は問答無用で失格。関連する舟券は全額払い戻しという潔さ。このようなスタート事故を起こした選手には厳しい制裁が待ち受けており、即日帰郷の末、一定期間の出場停止が命ぜられる場合もあるそうな。
もちろんコース内側が有利であり、ピットを出てからスタートまでの間は内側コース取りの争いが生じるのですが、そうすると自然と助走距離が短くなり、威勢よくスタートを切ることができない。それを嫌ってコース取りには参加せず、思い切り後方から全速でスタートを飛び出す艇もいたりと、駆け引きが面白い。
6艇しか出場しないので、自然と的中確率は高くなる。意外に初心者がすぐに楽しむことができるギャンブルかもしれません(画像は「BOAT RACE OFFICIAL WEB SITE」より)。
■妙見山公園/鳴門(徳島)
渦潮を除くと鳴門の観光地は少ない。「妙見山公園」というのが観光地としてネットに散見されたので行ってみると、思いのほか小高い丘の上にあり、不意のハイキング。
山の頂上には立派な城があり、はて?鳴門に城なんてあったっけな?とじっくり見ると、「トリーデなると」。鉄筋コンクリート造りの展望台でした。おふざけも度を超すと爽快感すら感じられます。
場内の壁には「ナルスタグラム」と称して、鳴門の観光地のインスタ投稿を集めたパネルが展示中。鳴門は今日も平和です。
■いのたに/鳴門(徳島)
https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360102/36000075/
徳島屈指の有名ラーメン店。新横浜ラーメン博物館に出店していたこともありました。オペレーションが変わっており、前払いで(食券機ではない)店員からチケットを買った後にコの字テーブルへ着きます。
おろろ?イメージしていた徳島ラーメンと全く異なります。どちらかというとクリアな醤油ラーメン寄りであり、トンコツの暴力性はほとんど見当たらず。生卵は別料金であり、限界まで火が通った肉からは旨味が抜け切っています。麺も特長に乏しく、心を満たすことはできませんでした。
■あそこ食堂/鳴門(徳島)
https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360102/36000895/
写真家の中野晃治氏が「自らのうどんに対する既成概念を根底から崩され、どんぶりを前にアタフタした」と大絶賛する鳴門のご当地うどん。が、極めて普通のうどんです。麺の太さが不揃いなだけでありコシは皆無。讃岐うどんと同列に語ろうとするには無理がある。
ちなみに当店はオカズやおでんが大量に陳列されており、セルフサービスで食べ放題払い放題。冷蔵庫には刺身もたっぷりとあり、地元のおっちゃんがスタバ代わりに昼飲みを楽しんでいました。
お会計を済ますと店のおばちゃんからサービスでお土産を頂きました。鳴門金時をふかしたものでしょうか、繊維質がたっぷりで甘味は控えめ。お世辞抜きで美味しく頂けました。■鳴門駅/鳴門(徳島)
〆は鳴門駅近辺をウロウロしてみようと思い向かってみると、想像を絶する寂れ方でした。私は地方のスーパーの取り扱い品目とその値段を比較するのが密かな趣味なのですが、唯一見つけることができたのはチェーンのドラッグストアのみ。鳴門駅から空港へ向かうバスは1時間に1本であり、その待ち時間を潰すにはあまりに力不足。今後、公共交通機関を用いて鳴門へ行かれる方はお気をつけ下さい。
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