大塚国際美術館より2km。ホテルリッジの敷地内にあり、電話をすれば大塚国際美術館まで車で迎えに来てもらえます。
当店の一番のごちそうはその眺望。瀬戸内海の爽やかな風を浴びながら青い海と共に食すランチが最高の週末を演出してくれます。
したがって、予約の時点でテラス席を所望しておきましょう。
アミューズ。カリフラワーのムースはスポンジのように硬く、滑らかさなどは微塵も感じられません。素材の土臭さだけが目立ち、チアシードの意図も不明。オリーブオイルは新鮮で美味しかった。
パプリカのソースとパイは元気いっぱいの味わいで美味しい。黒胡椒のサブレと大山鳥のリエットも手堅い味わいで満足です。
前菜はサーモンにズワイガニ。わかりやすい味わいで誰でも美味しく食べることができるでしょう。ただし一歩踏み込むと、構成要素がバラバラであり、まとまりがありません。食材も、どうせならもっと地元コンシャスなものが良かったです。
パンは温かい。モチモチとした食感で好き。
えんどう豆のスープはとにかく味が薄かった。チーズのフリットの塩味で多少はマシになるけれども、やはり病院食のようなテンションは拭えません。
メインは鳴門の真鯛を選択。付け合わせの野菜が素晴らしい。タマネギの甘味、シイタケの旨味が秀逸。主役のタイはスープと一転して結晶を感じるほどの塩。しっかりとした味付けで及第点。ただしやや量は少なかった。
デザートはフルーツパフェ。イチゴやアップルマンゴーが惜しみなく盛りつけられており、アイスクリームやクランブル(砕いたクッキーみたいなの)も盛り沢山です。ただしこちらについても、素材のひとつひとつがバラバラに意見しており、統合されてはいません。また、果物が半冷凍状態なのだから、アイスクリームではなくてもムースやソースでふくよかさを演出したもののほうが私は好きです。
と、色々書きましたが、やはりこの景色はどのような料理にも変えがたい価値がある。BGMは草木の衣擦れに鳥のさえずり。日本においてはトップクラスに魅力的な雰囲気を提供してくれるお店でしょう。
関連記事
国内旅行もすごく大事にしています。なんてったって安い。みんなハワイなんか行くだけでなく、日本の名所と美食を巡る人生の豊かさも知って欲しいな。
- 新島vol.1~都知事選にやる気が無い候補者が一目瞭然の島~ ←消耗しない東京。こんなに碧い海に東京で出会えるなんて
- 高級はとバスで富岡製糸場 ←東海道新幹線のグリーン車よりも快適なバス
- 東京食肉市場まつり/品川 ←「そういう厚かましいお願いを爽やかに要求できる能力、尊敬するわ」
- ビアマウント/高尾山 ←ナポレオンは天候を気にしてアルプスを越えたわけではない
- 日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会 ←生はダイナミック笑顔で弾けまくるので半径50メートルで最も目立っていました
- 東京サマーランド/あきる野 ←なぜ写真を見せろと要求してきたお前が少し恥ずかしそうな表情を浮かべているのだ?
- グリーン車にシャンパーニュを持ち込み鎌倉へ ←女子から恋に落ちる音が聞こえる
- 芸者さんに囲まれてお花見/上野公園 ←グローバル化とは、単に英語を学ぶことではなく、自国の文化を追求することに他ならない
- 小笠原諸島 vol.1?おがさわら丸? ←東京から1,000km離れた小笠原諸島へ26時間の船旅
- グランクラス/JR東日本 ←いずれ消え行くサービス
- 三河屋/静岡 ←静岡おでん横丁
- 屋久島 vol.1 ←伊藤万理華であれば発狂して喜ぶに違いない苔
- 飛騨高山・白川郷そしてSKE48 vol.1 ←存在している人間の98%が中国人
- 鳥居観音とカート/飯能 ←見よこのマリオカート感!
- 竜神バンジー/常陸太田 ←日本で最も高所からのバンジージャンプ
- 関西ガストロノミーツーリズム ←予算を全て日本国内の食に振り向ければあげぽよになるんじゃないか
- 横浜クラフトビアめぐり ←翌日はこってりとした二日酔い
- ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ/洞爺湖 vol.1 ←伝説のホテルマン、窪山哲雄。
関連ランキング:カリフォルニア料理 | 鳴門市その他