2週間のハワイ旅行で出来ること<6日目>~最悪な日本人コーディネーター~


■ハレアカラ・サンライズ(Haleakala Sunrise)/マウイ島(ハワイ)
追加料金を支払ってのオプショナルツアー。午前2:50起床という過酷な遠足。2時起きです。

ビーサンからスニーカー、半ズボンからジーンズへと履き替え、リュックに詰めるのはインナーダウン。山頂では0℃を下回ることもあるので、万全の装備です。南国に行くというのにダウンジャケットをスーツケースに詰めるというやりきれなさと言ったらない。
バンに乗り込み2時間ひたすら闇夜を突き進む。マジックアワーが始まってもギリギリまで車の中で待機。だってお外寒いんだもん。
日の出のちょうど30分前に車から飛び出し、ビューポイントでひたすら待機。しかし寒い。平常心を保つにはツェルマット級の重装備が必要かもしれません。しかしながらアメリカ人は寒さに強い。半袖半ズボンのおっちゃんもいれば、ショーパン生足オフショルの女の子もいました。
空が白み、火山のクレーターが見え始める。この世の終わりのような光景に息を呑む。
ご来光。ハワイに来てまでこのような光景を楽しめるとはありがたやありがたや。周りを見渡すとアメリカ人たちは既に解散。ここらへんそっけない人種です。
山頂は3,055メートル。ここまで車で連れて来てくれるアメリカの懐の深さ。戦争に強いわけだ。日本の場合、「自分の足で登ってこそ価値がある」という謎の根性論が支配的。富士山も上手くやれば車で登ることができると思うのにな。


■タムラズ ファイン ワイン アンド リカー(Tamura's Fine Wine & Liquors)/カフルイ
https://tabelog.com/hawaii/A6004/A600404/60002325/
いったん船に戻り、着替えてからカフルイの街へ。カフルイはラハイナと比べてスケールが大きく、ひとつひとつの区画を歩くだけで10分近くかかります。当店も地図ではすぐそこにありそうに読めたのですが、縮尺を考慮に入れておらず船から30分近くも歩きました。
ハワイには珍しいワイン専門店。ホノルルにもあります。カリフォルニアワインが日本に比べて割安。
当店が有名な理由は魚介類の豊富さ。特にポケ。1ポンド11ドルと、これまでの店に比べると3割ほど安い。
魚の質は他店と大差ないのですが、味付けが粒子を感じるほど塩気が強い。
ゴハンのお供としたり、酒のツマミにするとちょうど良いかもしれません。そのまま食べるには喉が乾く。
イートインスペースなどは無いので、お持ち帰り前提でどうぞ。


■パンダ・エクスプレス/カフルイのウォルマート近く(ハワイ)
妻がパンダ・エクスプレスを見かけるたびに熱視線を送っているのに気づかないフリをしていたのですが、ついに捕まってしまいました。
仕方がないのでアラカルトでオレンジチキンの小サイズのみを注文。5ドル弱と結構高い。やはり2種のおかずと焼きそばとセットで食べてこそのパンダ・エクスプレスなのかもしれません。
味は安定のパンダ・エクスプレス味。特に美味しくはありませんが、心を揺さぶるものがあります。ソウル・フードフルード。ラーメン二郎的な価値がそこにはあります。


■タイ・ミー・アップ(Thai mee up)/カフルイ(ハワイ)
街の外れの空き地にフードトレーラーが集結。地元民が列をなすタイ料理屋台で舌鼓。詳細は別記事にて。


■ライドシェア/カフルイ(ハワイ)
UberやLyftなどのライドシェアはネイバーアイランズ(ハワイの離島)には無い」と聞いていたのですが、いずれのアプリを開いても市街地は結構走っていました。
近くのLyftドライバーに迎えに来てもらうと「クルーズシップね?」と話が早い。「港に送るのはOKだけど、ピックアップはNGなの。ほんと、くだらない規制」そうそう、ホノルル空港も同じ規制があって、みんな困っているんです。

ところでホノルル空港と言えば、ホノルル・インターナショナル・エアポートからダニエル・K・イノウエ(Daniel K. Inouye)国際空港に名称を変更したことをご存知ですか?

坂本龍馬空港的なセンスは日本人特有のものだと思っていたのですが、まさか世界的な潮流であるとは。新設の空港は好きな名前をつけて構いませんが、既に確立した名前をかえるのは控えて欲しいなあ。

「ランチはタイミーアップ?パーフェクト!」地元の人にレストラン選びで褒められると何となく嬉しい。「タコスのお店もオススメだから、次回は是非!」


■プールデッキ/プライド・オブ・アメリカ(Pride of America)
帰船後はプールデッキでまったり。生バンドが観客にウケそうなヒットナンバーばかりを流すので大盛り上がり。その喧騒を横目にこの記事を書いています。妻は隣でお昼寝中。幸せとはこういうことである。


■日本人コーディネーター/プライド・オブ・アメリカ(Pride of America)
この記事の前日の21時頃の話。翌日はハレアカラ・サンライズで2時起きだから早めに床に就こうとしたその時、船室の電話が鳴り響く。

「日本人コーディネーターの○○でぇす!お二人様、日本人向け説明会にご参加されていませんようですが〜?」のっけから人を非難するような言い草です。大体われわれは旅行会社を介してクルーズを手配しておらず、船会社のwebサイトから直接予約。「日本人向け説明会」なるものの存在を今の今まで知りませんでした。

「船内新聞、日本語版じゃなく英語版をリクエストされていますが、大丈夫ですか?」大丈夫ですか、だと?大丈夫ですか?はお前の態度だ。此奴は絶対に親切心から我々に連絡してきたわけでなく、タスクの処理として接していることが見え見え。チェックリストを埋めることだけが目的です。
ちなみに別の日の日本人向けの案内で「6番で待て」とあったのでそれに従い、時間通りに来たシャトルバスに乗り込み念のためドライバーに行き先を確認すると「違うよ隣のレーンだよ」と不意に訪れる絶望。慌てて隣のレーンの係員に説明を求めると「たった今出たばかり、次に来るのは30分後」という死亡宣告。我々は指示に従い5分前行動を心がけていたのにこの憂き目。死にさらせ日本人コーディネーター。一昔前にハワイで暗躍していた日本人はここに生息していたか。

「何か御用はありませんか?何かありましたらいつでも○○までご連絡ください!」今後われわれに一切関わらないで下さい、と言おうかと思いましたが、ヘンに悪印象を持たれてもアレなので、感じ良く受話器を置きました。

プリンセス・クルーズ社のように愛着のある船会社であれば真心を込めてクレームを入れ、改善を求める所ですが、今後ノルウェイジャン・クルーズ・ライン社(今回の船会社)を使うことは二度と無いと既に心に決めているので、サイレントクレーマーに徹します。

話は少し逸れますが、当航海において、トイレが流れないというシステム(?)トラブルが2度も生じました。ダメな船は何をやってもダメ。

この記事を読んで当船会社を前向きに検討なさる奇特な方は、過度な期待はすることなく、ハードルを下げておくのが楽しむコツでしょう。この船は一般的なクルーズとは毛色が違います。悪いほうに。


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目次
「2週間のハワイ旅行で出来ること」シリーズを目次としてまとめました。
当シリーズ執筆時点(2017年5月)においては一番イケてるハワイ本。雑誌STORYの編集者・ライター・モデル・スタイリストが総力を結集した情報量です。ローカルのマニアックな口コミも多数掲載されており、リピーターも充分満足できることでしょう。
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