三田線で来るんだよね?三田駅地下で繋がってる第二田町ビルの裏口から出れば殆ど雨に濡れないはず、画像中央に14という数字があって、この1センチ左下に秘密の出口あり、と連絡。どうだこの状況対応力!
PASTAVOLA。三田駅すぐの大人気店。港区スポーツセンターの行き帰りの途中で見かける際、席が空いていることはまずありません。必ず予約して行きましょう。ランチなんて、いつも行列してるんだからね。
少し早めに着いたので生ビールで時間をつぶす。このクラスのお店で500円で飲むことができるのは嬉しい限り。
連れが到着したので泡に切り替え。ボトルで3,000円と極めてリーズナブルです。
「おまたせ。ごめんね雨だからって気を使ってもらっちゃって」それは全くお安い御用。女の子が気持ち良く食事できるように務めるのは人品骨柄卑しからぬ紳士として当然の義務である。
いいだことヤリイカの地中海風マリネ。はっきりと塩気が響くマリネ液。タコとイカの噛み応えが確かであり、前菜に最適です。提供スピードは注文後数十秒と、チャップマンぐらい速いのも有り難い。
「ハワイ行くんだよね?いいなあ、私も行きたいなあ」私も行きたいなあって、君も先月、男と行ってきたばっかりじゃないか。無論この「行きたい」とは「あなたと行きたい」という意味ですねわかります私の妄想上においては。
ズワイ蟹とアボカドのコブサラダ。こちらは期待していたほど具材が多いわけではありませんでした。個人的にコブサラダはサラダというよりもオカズに近いものと捉えていたため、当店のそれはやや物足りなく感じます。
当店のワインリストは変わっていて、ワインのイメージを有名人で表現しています。西野七瀬で注文してみると、
このメルロでした。ううむ、ワインに罪はありませんが、西野七瀬とは違う。彼女のウリは儚さと弱さと寂しさであり、ワインで言うなれば少し枯れたネッビオーロあたりを私はイメージする。まあ、お店側の遊び心なのだから、真剣に考えるだけ野暮なのかもしれません。
ダッチオーブンローストチキン。食べやすいようにカットしてくれます。鶏肉が旨いのは当然のこととして、野菜の甘味が印象的。キャベツとペコロスが心から美味。強めの塩気はが野菜の甘さをひきたてる。ローズマリーの香りも心地よい。
「どうせVintage Cave Clubとか行くんでしょ?」と予約したばかりの店の名を挙げられナイフが思わず皿の上で滑る。彼女は海外のレストランにも強いので、ここぞとばかりにハワイのレストラン情報を仕入れることができました。ハワイ島のSuisan Fish Marketが一番楽しみ。
パスタはウニとイカと明太子。ウニと明太子が品良くブレンドされて、入道雲のように迫り来る。白眉はやはりパスタの食感。クニクニと弾力のある歯ごたえに、きちんと響く小麦の旨さ。ポーションもたっぷりであり、やはり当店のパスタの満足度は都内随一。
しらすとしめじの生海苔カルボナーラ。当店のオリジナルです。濃厚なカルボナーラソースに生海苔がドッキング。しめじも味わいに変化をもたらしてくれグッド。しらすの量をもっと増やして磯の香りを追加するのも良いかもしれません。
〆の1杯にグラスで小松菜奈を注文。
そうそう、接客も割と好きです。立ち入っては来ないですが親近感を抱かせるサービス。カウンターのみ12席をわずか2人で回すオペレーション能力の高さ。常連客の多さに納得。
横殴りの雨がすっかり止んだので、散歩がてら歩いて帰る。「おやすみ。ハワイ行くまでに、もう一度会えるかなあ?」もちろん一度と言わず何度でも。後で出発までの予定を送っておくよ。
春の匂いのする夜風。空は呆れるほどの濃紺。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
- アッピア/広尾 ←客の注文力が試される偉大な店。すごく高いのが難点。
- リストランテ・オステリア/六本木 ←ベーシックにすごく美味しい。誰もが納得。
- サローネ2007/元町 ←ランチのポモドーロは絶品。グラム数が指定できるもの最THE高。
- ロッツォシチリア/南麻布 ←雰囲気良く客のレベル高し。ウイキョウのパスタが秀逸。
- カーザヴィニタリア/麻布十番 ←ゴージャスな店内と落ち着いた雰囲気。そのくせ高くない。
- アクアパッツァ/広尾 ←日本人向けイタリアン。誰が食べても納得の味わい。
- アンビグラム/広尾 ←肉塊に喰らいつく幸せ。やや割高なのが難点。
- サーラアマービレ/銀座 ←ランチのフリーフローがお得。
- モンド/自由が丘 ←一軒屋で隠れ家感満載。BGMがハードロックなのはご愛嬌。
パスターヴォラ