廻転寿司 弁慶 新潟ぴあ万代店/新潟

新潟の食べログを確認すると、高級店を差し置いて常にトップクラスにランキングされる当店。佐渡沖で獲れた新鮮な魚をその日のうちにさばき、鮮度抜群、四季折々の旬なネタを取り揃える回転寿司。
当然に人気店であり、10:30オープンのところ、念には念を入れて10:00に到着したのですが、その時すでに15人の行列。この写真はオープン直前の1枚。試しに待ち人数を数えてみたのですが、50人を超えたあたりで面倒なのでやめました。
アジ。当然に佐渡産です。大ぶりの身に若干の苦味。兎にも角にも旨いです。ちなみに佐渡の沖合は日本でも有数の漁場でであり、多種多様な魚介類が回遊しているそうな。四季を通して様々な魚介を楽しむことができるって最高やな。
イカはネットリと官能的。佐渡産コシヒカリから成るシャリもきちんと旨い。佐渡島は世界農業遺産に登録されており、トキの野生復帰をめざして島ぐるみで田んぼの減農薬に取り組んでいるとのこと。
南蛮エビ。こちらは昨日の丼のほうが甘味が強く特徴的でした。ちなみに甘えびは生きているものよりも、死んでから半日~1日ほど過ぎたほうが甘みが強くなるとのこと。穫れたてのものよりも時間がたった方がタンパク質の分解酵素が働き、より多くの筋肉が分解されてとろみが増すからだそうな。
真ダラ。タラを寿司で食べるのは初めてかもしれません。しかしこれは強烈に美味。信じられないほど柔らかく、淡白ながらはっきりとした白身の味わい。これが100円かそこらで食べることができるのは奇跡。
新潟と言えば水ダコ。歯ごたえ抜群であり、ぬるりとした舌触りが甘味を味蕾に残します。何度も何度も咀嚼し日本海を髄まで味わう。最高かよ。
エビの味噌汁は期待していたよりもエビの旨味が標準的。昨日のお椀のほうが好きでした。
錦織圭が2014年全米オープン準優勝の凱旋帰国時に食べたいものとして名指しした「のどぐろ」。その炙りは最高価格の520円。ただし東京で食べることを考えれば安いもの。

ちなみに私はそれほどのどぐろに対して執着は無いのですが、連れはうめえうめえと2皿も食べていたので、そのスジの人にとっては素晴らしい味わいだったようです。
カワハギの肝のせ。これは思いのほかあっさりで期待ハズレ。肝の部分も後述のアンキモのほうが濃度が高かった。まあ、このレベルのにぎりを100円かそこらで食べることができるのだから文句を言ってはいけません。
ズワイガニのほぐし身。上海蟹であれば2匹分はあろうかという身の量。ただし味はそれほどでもなく、他の皿の費用対効果を考えればイマイチかもしれません。
アンキモは先のカワハギよりも濃度は高いのですが、それでも期待していたよりも官能的ではありませんでした。やっぱしアンキモの旬は真冬なのかなあ。
金目鯛。当店の魚の大部分は佐渡産なのですが、こちらのネタに限っては静岡産。しかし食べて納得、旨いものは旨い。佐渡に固執せずなりふり構わず客の味覚を考える姿勢に好感が持てます。
ブリは大ぶり。とろんとした脂に心地よい磯の香り。箸を持つ手が止まりません。
ハマチも併せて食べましたが、ブリに負けずとも劣らずの味わい。これでいてハマチは半額近いのだから、当店の値付けはあって無いようなものですね。あまり価格を意識せず、見た目と好みで皿を選ぶのが良いと思います。
なるたけ地の物を食べようと心がけていたのですが、中トロの輝きには負けました。思わず手が伸び一口で頬張る。素晴らしいクオリティ。安めぐみのような優しさを感じる味わいでした。
デザートにカキフライ。もちろん佐渡産の牡蠣であり、揚げたてのアツアツでそのジューシイさと言ったら無い。タルタルソースには改善の余地がありますが、牡蠣の旨さに押し切られてしまいました。

ふたりで一心不乱に食べ続け、気絶しそうなほど満腹に。それでいてお会計は合計で8,000円。ゆうべの星野は30,000円。色々と考えてしまいます。この店のにぎりを高級店で気取って出されても私には判別できる自信は無い。いやむしろ当店のほうが旬や産地を感じることができるという意味で軍配が上がるのではないか。
ちなみに、当店のお向かいには系列の立ち食い寿司のお店があります。行列は全く無いので、時間が無い方はこちらを利用しましょう。日本酒も多数取り揃えられており、立ち飲み処としても利用でき、これはこれであり。東京に欲しいなあ。




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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲 むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と 漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

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