由布院の御三家と言えば「由布院 玉の湯」「亀の井別荘」「山荘無量塔(むらた)」。今回の旅行が決まって真っ先に考えたのはこの3つだったのですが、いずれも1ヶ月前の時点で予約が埋まっていました。
それではと新御三家である「草庵秋桜」「おやど 二本の葦束」「ゆふいん月燈庵」をチェックし、写真に一番しっくり来た「草庵秋桜」に予約を入れました。写真って大事ですね。SNSが発達するにつれ写真家の重要性は増すと考えています。
チェックイン時間の少し前に到着したのですが、あくまで15時~と融通がきかないのが残念。
手続きはフロントではなくロビーで行います。
抹茶系の和菓子と緑茶をお出し頂けました。和菓子の味は中くらいなのですが、緑茶の凝縮感が素晴らしく、一口で虜になってしまう。
風格のある本館を通り抜け、
客室は全て離れにあります。僅か13室のスモールラグジュアリーです。
玄関がめちゃ広い。これまで泊まった宿ではトップクラスに広い玄関。
リビングルーム(?)にはこたつが鎮座。いいねえこたつ。日本の冬の醍醐味である。
テラスから見えるお庭が素敵。私は煙草を吸いませんが、ぜひともここで一服したいものです。
オシャレな床の間。日本旅館の美点は忘れかけた日本の文化を再認識できること。
アメニティはリフィル式で大したことありません。写真を撮る気もしない。
部屋付きの露天風呂。当館のお風呂は全て源泉かけ流し。由布岳の恵みを受けた豊富な湯量を誇る街だからこその贅沢。
我々の部屋はメゾネットタイプ。寝室は2階にあります。なんだか親戚の家に遊びに来たかのような階段。あまりアガらないアプローチ。
既にふとんが引かれていました。いいねえ、ふとん。ひんやりとしたシーツにフッカフカの羽根布団。
部屋とは別に自由に貸し切ることができる家族風呂。予約制ではなく早い者勝ちであり、空いていれば勝手に入って鍵をかけ、好きなだけ使うことができるのです。もちろんひとりでの使用もOK。
こちらは共同の男湯。思ったよりも小さいのが残念。
そう、この旅館は食事が極上であるものの、お風呂がショボいんですよね。温泉旅館ではない宮崎のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートや沖縄の百名伽藍よりも印象に乏しい。私はそれほどでもないのですが、温泉ヲタのような人にとっては肩を落とす宿かもしれません。
それからチェックアウト時の支払いがイマイチ。カード払いはOKなのですが、入湯税と消費税は現金で請求されました。めんどくせえ。ケチくせえ。ギリギリでやってる格安ビジネスホテルならまだしも、いわゆる高級旅館でこのオペレーションはダサすぎる。最後の最後で瞬く間に気分が醒めました。
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