やきとり三亀/栄(名古屋)


名古屋で焼鳥と言えば「亀」系列。総本山の万亀から独立した当店。デビューから1年も経っていないのに、連日予約で満席が続いているようです。千亀も連日盛況のようですし、修行元の万亀は焼鳥界のリクルート社ですね。
17時オープンです。楽しみすぎて早めに着いてしまったので周辺をブラブラお散歩。このあたりすごい歓楽街ですね。興味深いレストランがいっぱいだ。
瓶ビールを注文。プレモル中瓶が600円は良心的。
定番の塩キャベツ。おかわり自由です。キャベツに塩を振りかけているのではなく、塩水で洗っている模様。
本題に入りましょう。当店はコース料理といったものはなく、好きなものを好きなだけ注文するスタイル。唐揚げやごはんものなど軟派な料理は一切なく、全て串のみという潔さ。
きも。サっと表面を炙ったのみであり、半生のレバーが西日のような輝きを見せてくれます。鉄分を感じるものの極めて清澄な味わいであり、レバー嫌いでも食べることができそう。
ずり。弾力のある歯ごたえと野性味。筋胃と言って、鶏のマッチョな胃袋のことなんですって。
ふりそで。手羽元と胸肉の間の稀少部位。胸肉のように弾力がありサッパリとした味わい。しかしながら脂も身に纏っており旨かった。
もも。これは抜群ですね。将軍がうっかり大政奉還しても後悔しないほどの味わいです。食感にグラデーションがあり肉そのものの味わいも濃い。本日一番のお皿です。
いかだ。ネギマのネギを集中砲火した作品。ネギマシュランとしては至福のひと時。
なんこつ。これは手ごわい。乳歯であれば欠けてしまいそうな硬さです。慎重に奥歯に放り込んでからしっかりと噛み締めましょう。歯ごたえがありすぎて味に集中できませんでした。
さんかく。ぼんぼち、ぼんじり、とも言います。尾骨の周りの肉。最も脂がのっていてジューシー。
つくね。私はつくねに関しては圧倒的にタレ派なのですが、当店は塩でも説得力のある味わいでした。滑らかに挽かれた鶏肉にスパイスが見え隠れ。美味しい。
ちょうちん。万亀に比べて火入れが弱く胸を撫で下ろす。トロりとした卵黄と甘辛いタレ、健康的な卵管。大好きなのですがやや生臭さも感じました。やはりちょうちんの王者は瀬尾である。
しいたけ。これはまあ普通のしいたけですね。あえて注文する必要は無かったかもしれません。
はつ。おにまるのハツで育った私としては平々凡々に感じてしまいました。串によって満足度が結構ばらつく。
〆は手羽先。焦げ目が香ばしく肉は甘い。食感に変化があって旨かった。

これだけ食べてビール2本飲んで4,000円ポッキリ。最高かよ。こんなに有意義な4,000円の使い道は中々ありません。店内は清潔で居心地もよく、気の良い店主の応対も素晴らしい。「亀」系列では一番好きなお店です。また来よう。


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