用事があって後輩ちゃんとメッセージのやりとりをしていると、「ゆうべ、おにまるいたでしょ?あたしも行きたい連れてって」とのリクエスト。何でみんな私の行動を知ってるんだ。スパイアプリでも持たされているのではないか。
いいよ、行こう、今夜か明日もしくは来週の木金と返す。さらに共通の知人を加え、あっという間に「今夜」に確定しました。こういうのは勢いであり、さっさと予定を作ってしまうのが一番です。
「今から名古屋を出るので45分ほど遅れます」「調子乗ってタクシー使ったら渋滞で、5分ほど遅れます」全くどいつもこいつも使えない奴らだ。
「わ!ごまさば!これこれ!」と嬌声をあげる水泳選手。そう、彼は高校時代にインターハイに出場。ただしベンチ組として。そのくせスポーツ推薦で大学に入るというちゃっかりさん。おにまるの前身「たまや(@恵比寿)」からのお客なのです。
ウニとイカと温泉卵と薬味を優しく混ぜて食べるもの。たまには違うジャンルの人と来るものですね、普段注文しない料理を食べるキッカケとなる。
日本酒に着手したころに冒頭の女の子が到着。「最近、既婚者とか結婚が決まってる男から飲みに誘われることが多いんだけど、男性陣の意見が聞きたい」うーん、それはキミがそこそこ美人で自立もしてて、仮にヤったとしても面倒なことにならなそうだからじゃん?と答えると、複雑な表情を浮かべながら不器用な乾杯を。
明太子ポテト。ポテトフライの味付けが塩ではなく辛子明太子という贅沢な逸品。地味に旨い。
先日、港区スポーツセンターで先の水泳選手とバッタリ会い、フォームをチェックしてもらった等々の話で盛り上がると「いい歳したオッサンが半裸でじゃれあってるとかマジでキモいですよ」と我々をあざ笑う彼女。
当店は串焼きも豊富なのですが、その中で一番のお気に入りはハツ。大ぶりで逞しい心臓に優しく感じる鉄分。仕入れが限られているので、出会うことができればラッキーですよ。
豚バラも角煮ほどの大きさと分厚さ。脂の旨味を楽しむ料理。今夜は太ってしまおうぞ。
可愛らしいエチケット。キャー!かわいい!と後輩ちゃん。女性を酔わしてしまうには都合の良い日本酒かもしれません。
そういやこの前こんな子とゴハン行ったんだけど、すごく気が合って楽しかったんだ、と近況を報告。「○○さん(私の名)ってほんとモテますよね割とハゲてるのに」
注文は中々来る機会の少ない彼女たちに全てお任せ。すると私の大好物であるさつま揚げをチョイスとお目が高い。当店のさつま揚げは自家製の揚げたてであり、きちんと魚の味がします。
「○○さんって不思議ですよね。こういう飲み会とかでベラベラ話すわけでもなく、かといって傾聴は特にしない、というか人の話あんま聞いてない。それなのに人たらし。オジサマオバサマ受けまで良いのがほんと不思議。割とハゲてるのに」今夜の彼女は間歇泉のようにディスりを交えてきます。
辛子レンコン。いいねえ。レンコンは殊のほか好きなのですが、自宅で調理するには面倒で堪らない食材でもあるので、こういった形で摂取できるのは嬉しい限り。
つまみが旨けりゃ酒も進む。3人揃って日本酒制覇に全力で取り組み始めます。
あまり話さない割に記憶に残るのは、絶妙なタイミングでウィットに富んだことを言うからじゃないかなあ。教養高いフレーズを会話に組み込む。まあ、キミたちバカだからわかんないと思うけど。例えば『獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)』みたいな言葉、知らないでしょ?「なんすかそれ?」「今、『し』、何回言いました?」ダメだこいつらやっぱバカだ。
鶏天。今夜は全ての九州料理を制覇するつもりか。塩で食べても良し、ネギたっぷりのつゆにつけても良し。郷土料理を通じて九州一周疑似体験できる店
。
チキン南蛮。当店はタルタルソースまで手作りで、それもかなり旨いのである。千切りキャベツにたっぷりとソースを塗りたくり、一口で頬張る。
「クライアントのためにテクノロジーをブラッシュ・アップさせて…」数年前に外資系コンサルティングファームに転職してから横文字が多い彼女。てめー何言ってっかわかんねーよ、ただでさえ人狼仕切りキャラで鬱陶しいのにルー大柴要素加わってマジでめんどくせーわ、今後横文字言うたびに100円な、というルールを設けると、ものの数分で800円が課金されました。要するにバカである。
グランド・フィナーレにはとっておきの田中六五。田中克典が手がける糸島産の山田錦のみを用いて仕込むというレアな日本酒。全く雑味が無くスイスイと飲めてしまい、都合2杯も頂いてしまいました。
〆はラーメン。豚足の下ごしらえ時に煮出された脂をモツ鍋のスープを組み込み、固めの細麺を忍ばせたオリジナルのラーメン。実直で丁寧。今夜もごちそうさまでした。
あ、□□ちゃん、ひさしぶり、と、たまたま近くのテーブルに居合わせた女の子に声をかける。「え!?あたしのこと覚えててくれたんですか?久しぶりって、1年以上前にほんの数分話しただけなのに」こういう所が人たらしたる所以なのかもしれません。
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我々のおにまるクロニクルは下記の通り。心からくだらない部室のようなやりとりばかり。ヒマで死にそうな時に時間つぶしにどうぞ。
- 2017年3月 ←ダメだこいつらやっぱバカだ
- 2017年3月 ←私の顔面偏差値は65である
- 2017年1月 ←3人なのにすげえ食べた
- 2016年11月 ←タケマシュランお誕生日パーティ
- 2016年11月 ←東京カレンダーへの報復
- 2016年10月 ←低脳未熟大学の陸の王者たち
- 2016年10月 ←予約必須の水炊き
- 2016年10月 ←ハゲマシュラン
- 2016年10月 ←シイタケ嫌い生誕祭。
- 2016年9月 ←壁にマッキーで「魑魅魍魎」と書く酔っ払い。
- 2016年8月 ←斬新な味わいで、イタリアの未開の村の郷土料理を食べているかのよう。
- 2016年8月 ←何そのクソブログ聞いただけで超読みたくねえ。
- 2016年8月 ←オマエと言うと1,000円
- 2016年8月 ←ひとりの夜は結婚式のビデオを繰り返し見る中年。
- 2016年7月 ←「デブとか絶対にムリ」などと言う口の悪い女と付き合うメリット。
- 2016年5月 ←「俺を殺しにかかってますね」
- 2016年4月 ←営業日数25のうち8はご来店。
- 2016年4月 ←からの朝までカラオケ。
- 2016年3月 ←精彩を欠いている山田さん。
- 2016年3月 ←美人局。
- 2016年2月 ←スーパーバイザーの誕生日会。
- 2016年2月 ←ヒルズ族というのはまやかし。
- 2016年2月 ←「しゃ、写真を一緒にいいですくゎ?」
- 2016年1月 ←カンテサンスに1日2度行く女。
- 2016年1月 ←シューツリーの受け渡しのはずがどうしてこうなった。
- 2015年9月 ←伝説の○○○○初登場。
- 2014年5月 ←一番食べた日。
- 2014年8月 ←イスラエル人が闖入し大騒動
- 2014年8月 ←初訪問。もう2年も前なのですね。
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