八方尾根のゴンドラを降りてすぐ左にある建物の2F。
学食のようにシステマティックな構造のカフェテリア。定番のカレーはもちろんのこと、ラーメンやピッツァなども選択肢にありレパートリーが広い。
やはり雪山にはカツカレーが似合う。大盛りの白米に三元豚の大判ロースカツが鎮座。脂身が多い割に肉質が弱く残念な仕上がりです。カレーソースはハッキリとした味付けで中々に美味。ゲレンデでの食事で1,380円は妥当なセンでしょう。
500mlの缶ビールは500円と良心的。ジョッキの生ビールもあったのですが、缶ビールのほうが安定した味わいだろうとの判断です。
翌日はスペシャリテの八方黒咖喱。ホテルでの食事が札付きのワルだった中、野菜は比較的マシだったので、長野は全体的に野菜が旨いのではないかという仮説をもとに、野菜がゴロゴロと入ったカレーを選択しました。
結果は完全にオーパーツ(out-of-place artifacts)。ゲレンデ料理にそぐわない程、どっちゃくそに旨かったです。
敷き詰められた野菜の美味しさは想定の範囲内だったのですが、ソースに溶け込んだ野菜の甘味の凝縮感。また野菜推しと思いきや肉もゴロゴロたっぷりと入っており、これは東京で勝負しても充分にやっていけるレベルです。
スペシャリテながらメニューの端にひっそりと記載されているだけなので、この美味しさに気づいてスキーヤーも多いのではないでしょうか?「八方尾根に来たらイエティで黒カレー」。来シーズンまでこのフレーズを是非記憶しておいて下さい。冗談抜きで美味しいんだからね。
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