大雨でも花見を楽しむことができる裏技


私の特技は「花見の場所取り」です。朝早くにシートを敷き、ストレッチマットを並べ、その上に寝転びながら読書に耽る。私としては苦痛でも何でもなく、むしろ心地よい作業なのですが、参加者からはいたく感謝されるのだから堪らない。
しかしこの日は降ったり止んだりのややこしい天気。一旦は我が家に集合してもらい、頃合を見て芝公園に移動しようと目論んでいたのですが、「腹をくくりましょう」との意見が多かったため、持ち寄りホームパーティへと趣旨替えです。「家の中でシート敷けばそれらしくなるんじゃないですか?」
天才か。これでテレビに桜の映像でも流せば完璧。これが最先端の花見。
先日のシャンパーニュ会でヒントを得、私が用意した1本はMoët Ice Impérial Rosé。
 色合いがお花見にピッタリ。氷の爽快感も手伝い満足の行く1本でした。
宴会のはじまりはじまり。今回はいつものワイン会メンバーに加え、医者とソムリエールも参加という新たな試み。私が皆に紹介するのですが、「ああ、香港行かれた方ですか」「あ、神楽坂で偶然遭った、気前の良い方ですね」と愛読者の皆様は飲み込みが早い。
今回はポルシェ乗りが2人いたので、互いの車の写真を見せ合いっこするのですが、「あ、もう1%だ充電させてもらっていいですか?」いいけど、もっと早く言えばいいのに。「スマホの充電探してる奴って仕事ができない象徴じゃないですか。そう思われたくなくて、ずっとガマンしてたんです。でも、自分の車の写真を見てもらいたい衝動が勝りました」
ソムリエールがブラインドで出題。ゆるふわ系と言えどもやはりワイン愛好家が集う会。皆、新世界のシャルドネというところまでは当てることができました。ただし今夏ワインエキスパート試験を受験予定の青年は「オーストラリアのソーヴィニヨン・ブランですね(キリッ」。
花見なのに随分良いの持ってきたねえと医者に感謝すると、「ソムリエールに買わされたんですよ。アタシが選んであげるとか言って、他のを含めてなんだかんだで4万円もしました」 気前の良い素封家。
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「タケマシュランのインスタって死ぬほどつまらないよね」と不意の絶望をもたらす一言。私の理解では、instagramは写真のみで世界観を表現するものであり、そこに面白さなどは不要と考えているのです。テキストが多くなればなるほどFacebookとの境界線が曖昧になるし、言語の壁も立ちはだかる。フォロワー数は全然少ないですが、そのほとんどが外国の料理人であるという事実に私は充分満足しているのです。

「あ、確かにつまんない」「コメントとか一切書かない所が不気味だよね」「こっちは別にフォローしなくていいや」と皆さん言いたい放題。嵐が過ぎるのを身を固くして待つ旅人の気分を味わいました。
Michael David Winery Earthquake Cabernet Sauvignon。「インポーターのシールが無い」と首を傾げるソムリエール。そう、これはナパよりハンドキャリーで持ち帰られた1本。そういえば彼との出会いはビバリーヒルズのワインバー。出会いだけを切り取ると凄くカッコイイ関係。
仕事を終えて来たもうひとりの医者が到着し、役者が揃ったので人狼に着手。参加者のほとんどが初体験であったため、ルールを丁寧に説明した上で最初の数回、私は司会者に徹することに。

「えー、むずかしー、わかんなーい、あたしはやらなくていいや」と、企画潰しの女。しかも参加しない割に会話には自由に入ってくるし、夜に人狼同士がアイコンタクトを取っている際に笑い出したりと、不届き千万。司会者泣かせである。「えー、あたし、司会者やろっか?ルールよくわかんないけど」なんと屈託の無い傍迷惑。


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私の参加するワイン会は、ヲタクが集まるというよりは、ワイワイふざけながら飲む形式です。全くの素人もウェルカム。ワインはみんなで飲むものだ。下記にテーマ別にまとめておきました。
ワイン会で料理を提供する際に参考としています。ワイン会の主役はワインであり料理は場が華やぐ程度の彩りさえ確保できればOKと割り切る。あえるだけ、焼くだけ、のせるだけ、ちぎるだけ、混ぜるだけなど、とにかく簡単に作れるレシピがたくさん載っています。