シンガポールvol.3

シンガポールまで来てホテルとレストランのみの記事ではアレなので、今回はシンガポールの観光スポットをご紹介。

■インフィニティ・プール(MBS)
早くに目が覚めたので、7時よりプールサイドで読書。後述しますが、朝は日中と比べて大人しか居ないので非常に居心地が良かったです。

ちなみに「インフィニティ・プール」とはMBSの専売特許でも何でも無く通常の固有名詞であり、Infinity edge pool、Negative edge、Zero edge、Disappearing edge、Vanishing edge poolと言う場合もあります。

プールの外縁を水で覆い、外縁が存在しないかのように見せかけたもので、海や空と混じり合うように設計。高価で大規模な構造を必要とするので、構造工学の頂点として賛美されるのですよ。

ただし、日中の客層はアウトレットやショッピングモールのそれであり、高級ホテルの雰囲気とは言い難い。「シンガポールに来る友達はやっぱりMBSに泊まりたがるけど、みんな肩を落として帰っていくのが、こっちとしては辛いんだよね」とゆうべのチリクラブ時にお話を伺った通りでした。
ソフトバンクのCMはあくまでCM向けの絵。普通のゲストはラグジュアリーな雰囲気を楽しむことは決してできないことを肝に銘じてお泊り下さい。ちなみにタイガービールは税サ込で1,600円前後。値段だけは高級ホテル並です。

■リトル・インディア
MBSはハコだけであり見るべきものは何も無いと判断し、折り目正しくシンガポール観光へと出発。まずはリトル・インディアへ。行き交う人々の殆どはインド系。スパイシーな香りが常に漂い、女性はサリーを身に纏う。多民族国家に来ていることをようやく実感することができました。

■スリ・スリニバサ・ペルマル寺院
ヒンドゥー教の寺院。誰でも入ることはできますが、半ズボンやタンクトップ、キャミなど肌を露出した服装はNGであり、また、靴を脱いで入る必要があるため、ややこしい紐靴の方は入場に手間取ることでしょう。ストⅡのガイルとか一番苦労しそうです。
後述のスリ・ヴィラマカリアマン寺院に比べると空いていて居心地が良い。ただし宗教施設はその道の人でしか価値を見いだせないので足早に退散。

■スリ・ヴィラマカリアマン寺院
街中に突如現れる極彩色の建物。
上半身裸の僧侶が有難そうな言葉を信徒にかけ、信徒は花や果物の供え物を捧げ、一心不乱に祈ります。ただし、みんながみんなそうしているわけではなく、座り込み祈りを捧げていると思いきや、単にスマホをいじっているだけというオッサンが居たりと、面白い(と言っては不謹慎かもしれませんが)空間でした。

■all in...
歩き疲れたのでたまたま目に付いたジューススタンドに立ち寄る。そう、このあたり、コンビニめいたお店がほとんど無いのです。
日常生活における物価は日本とシンガポールは大差ありませんが、果物に関連する飲食物が割安なのは素晴らしいです。
青りんご・セロリ・レモンの搾りたてジュースがたっぷり入って300円と少し。贅沢な水分補給。

■アラブ・ストリート
昔は娼館やオカマバーが立ち並ぶいかがわしい地域だったようですが、現在は再開発で整理され、エキゾチックながら健全な街並みへと変貌しました。

■サルタン・モスク
アラブ・ストリートに位置するシンガポール最大にして最古のイスラム教寺院。たまたま見学可能時間から外れていたので入場はできませんでした。

■db Bistro Moderne(MBS)
http://www.takemachelin.com/2017/02/db-bistro-moderne.html
泣く子も黙る三ツ星シェフのビストロ。目玉は原価率80%超とも言われるフォアグラ入りバーガー。詳細は別記事にて。

■リバーサファリ
http://www.takemachelin.com/2017/02/singapore-river-cruise.html
Uberを飛ばして20分、アジアで初、唯一川をテーマにしたテーマパークへ。世界を代表する8つの大河の生態系を展示。淡水および陸生の動物を至近距離で観察することができます。詳細は別記事にて。

ちなみに帰りは客待ちのタクシーがいたのでそのまま乗り込んだのですが、彼の運転ならびに態度が劣悪であり、しまいには運転中にスマホまで操作する始末。しかも中華系でうまく漢字変換できないのか、LINE的なアプリで手書き入力という一仕事をやってのけました。

「こういうヘンなドライバーがいるからタクシーってホント嫌。これならちょっと高くてもUber使っちゃうよね」なるほど今後はタクシー業界も二極化が進むのでしょう。単なる移動手段としてのタクシーと、情報や空間ならびに安全を買うUber。

■SWEET SPOT(MBS)
https://tabelog.com/singapore/A5502/A550201/55000233/
「ちょっと休憩しよっか。ここのチョコとコーヒーは中々イケるんだから」と、MBSタワー3にあるカフェへ。

なるほど確かに普通に旨い。一昔前は日本を除くアジアでコーヒーなんか飲めたもんじゃないと決めてかかっていたのですが、シンガポールや台湾について言えば東京と同等と言って良いでしょう。

■WONDER FULL(MBS)
夕食で外に出ると、「ワンダー・フル」という無料のショーが開催されていました。霧状に噴出させた水に映像をプロジェクション・マッピングするというナイスアイディア。音楽にあわせてレーザー光線やシャボン玉が咲き乱れます。ひとつひとつの技術は単純だけど、組み合わせると圧巻のエンターテインメント。「いつもはランニングしながら通り掛かるぐらいだけど、真面目に観ると結構すごいのね」と連れも驚きの表情。

■マカンストラ・グラットンズ・ベイ
http://www.takemachelin.com/2017/02/makansutra-gluttons-bay.html
マリーナ・ベイ沿いの大都会に突如現れるホーカーズ(屋台村)。「マカンシュトラ」という地元のB級グルメ雑誌が選りすぐったストール(屋台)が12店、軒を連ねます(詳細は別記事にて)

これだけ美味しい料理を一皿500円以下で食べることができるなんて、シンガポール人はお金持ちなのにズルいじゃないか、と連れに意見を求めると、「お金持ちなのはごくごく一部の人たちだけだよ。普通のローカルの人たちは生活するだけで精一杯。『お金貸して』なんてお願い、日常茶飯事なんだから」。

「『シンガポールは多民族が仲良く平和に暮らしてる』なんて言われるけど、本当はしっかりと差別はある。シンガポールの人口は約500万人。フランス人と日本人はそれぞれ5万人づつで、結構地位は高いの。意外なのはアメリカ人。1万人しかいなくて、特に黒人とかは職に就くのが本当に大変みたい。信じられないよね、こんな箱庭みたいな国なのに」


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シンガポール目次

シンガポールはどのようにして国力を高め、国際的なステイタスを上げているのかが整理されています。防衛・外交・労働・経済・教育・環境・農業・情報・交通について網羅的に知ることができる名著。

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