年末年始に11日間のクルーズで海外へ vol.10~船上での年末年始イベント~


船上での年末年始イベント。今回のクルーズはこのために参加したと言っても過言ではありません。

日本で生活を送っていると、年越し蕎麦は作るのも並ぶのも面倒、親族でのカウントダウンは盛り上がらない、おせちは作るのが面倒で買うと割高(ステーキやすき焼きの方が簡単で美味しい)、羽子板や書初めなんていつぶりだっけ?という体たらくの私ですが、このまま和の心がデクレッシェンドしていくと逆に外人ウケが悪くなりそうという危機感もあります。

したがって、それら年末年始的活動の全てを準備してくれるクルーズが最適だと判断しました。それでは、ぱしふぃっくびいなすがプロデュースする年末年始イベントを一挙紹介。


餅つき大会
つきたい人が列に並び、のど自慢大会よろしく「埼玉県から来た佐藤です」のように簡単に自己紹介し、挑戦していきます。

司会者が綾小路きみまろ的話術を披露し、「93歳だから93回つきたい?お父さん!そんなことしてちゃ年が明けちゃうよ!」「あーあー!腰痛めないでね!海の上は救急車来れないから!」のように年配者の扱いが上手く舌を巻きました。地方移住した際の町内会の集まりにおいては、このようなスキルが重要となるかもしれません。イケダハヤトに伝えておきます。


年越し蕎麦
大晦日の夕食は和食であり、汁物には年越し蕎麦が供されました。味は立ち食いそばレベルですが、こういうのは味よりも気分が大事なのです。


カウントダウンイベント
今回のクルーズにおけるエンタメ担当者オールスターズによるイベントです。マジックショーに始まり、ジャズのライブ、オペラ歌手による歌を聴いた後は、皆で「喜びの歌」「蛍の光」を大合唱。

カウントダウンの後、クラッカーを鳴り響かせて新年を祝い「一月一日」を。

続いて傘で枡を回しておめでとーございまーす、ってやつを楽しみ、獅子舞に昂奮し、振舞われたスパークリングワインでほろ酔い気分になりおやすみなさい。今年も良い一年となりそうです。


初日の出
初日の出は沖縄北西の洋上で迎えました。たまたま雲が少なくバッチリ見えて大満足。


おせち料理
元日の朝食はおせち。たいそう立派なもので驚きました。これだけのものを乗客500名以上に用意する苦労は並大抵ではありません。新年早々夜を徹しての作業ではなかろうか。
おせちの他、お屠蘇はもちろん雑煮や金目鯛、赤飯などめでたい料理が続きます。これまでの禁欲的な食事から一転してとんでもない量ですが、日本人の名誉をかけて私たちは食べ切りました。


鏡開き
船長や機関長、ホテルマネージャなど主力選手が集結し新年のご挨拶。2016年はテロや紛争が続き日本船3隻はいずれも世界一周クルーズを断念するという苦難の年でしたが、2017年はそこらへんトランプが上手くやってくれることを期待します。
ビンゴ大会も併せて開催。私はビンゴに滅法強く、参加すれば何かしら持って帰ってくるという人生得するタイプなのですが、今回はかすりもしませんでした。これはビンゴごときで運の無駄遣いなどするなという暗示でしょう。運についても選択と集中を行う時代の到来。


書き初め
2017年の抱負を一文字であらわすと「仏」です。仏の心を持ちつつ、フランス文化に傾注する1年にします。さしあたっては6月に仏検準2級の試験があり、いよいよフランス語での面接も必要になってくるので、根を詰めて勉強する予定。


和楽器コンサート
これはいい。あまりに素晴らしく、思わずスタンディングオベーションしそうになったほどです。躍動感のある和太鼓に超絶速弾きの津軽三味線。彼は絶対にMr.Bigの影響を受けているはずです。賭けてもいい。

25弦の琴も圧巻。琴ってあんなに力強く、また速く弾くものなんだ。和楽器の概念が覆されたショーでした。


太神楽曲芸
和傘の上で枡を回して「おめでとーございまーす」的な伝統芸能。元々は神社などで神様に奉納される歴史あるパフォーマンスとのこと。ゆうべまでは大道芸をやっていた方が1人2役やっているのが可笑しかったです。


■びいなす新春寄席
笑福亭鶴瓶の愛弟子、笑福亭由瓶プレゼンツ。純粋に面白かったです。昔は寄席なんて年寄りのためのものと考えていたものですが、自分もすっかり楽しめるようになりました。今度、東京でも観にいってみようかな。


■和妻
江戸時代より伝わる伝統奇術「和妻(わづま)」。という触れ込みでしたが、蓋を開けてみると当船お馴染み上口龍正さんの、BGMと衣装が和風なイリュージョンでした。それにしても不思議だ。最前列で食い入るように観ているというのにタネがさっぱりわからない。


■初釜
裏千家教授の原宗芳さん自ら点てて下さいます。彼女はぱしふぃっくびいなす号だけでなく、色々な船でこのような会を催しているらしく、色々なエピソードが聴けて面白かった。国宝級の器に保険をかけて厳重な梱包をもとに船に持ち込んで、洋上で楽しんだお客さんもいるんですって。


その他
その他、新春のど自慢、羽つき、投扇興、福笑い、すごろく、かるた等も用意されていました。我々はうっかりおせち料理を前にして無力化(昼寝)されており不参加。それにしても、色々なイベントが目白押しであり、終日航海であるものの、慌しい1日でした。


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