「名古屋うなぎランキング2017」という記事を、かなりの時間とお金を使って執筆したのですが、全くアクセス数が伸びず失意のどん底に居るタケマシュランですこんにちわ。
実際のところ、名古屋に限らず東京以外の記事って全然アクセス数が伸びないんですよね。「東京以外の記事は読み飛ばす」と、読者の方に直裁に言われたこともあります。コストは同じであるものの反響は鈍い地方記事。かなりめげます。
であれば少なくとも私の好きな料理、すなわち西欧料理に狙いを定めて気持ちよく知っぽつしようと決意。奇しくもワインバー・コリエドールでレストラン情報をたっぷりと入手したところ。
Dodici Maggio。イタリアで修行し独立したシェフが贈る本格派。
おひとりさまなのでカウンターに通されました。壁にかけられた絵(?)が印象的。一番左のスキンヘッドがシェフのようです。
ランチ最安値の4,500円のコースを注文。まずは前菜盛り合わせ。
左はカボチャのテリーヌ。カボチャの甘味が直接伝わり、カレー風味がアクセントが軽快です。左奥はタスマニア産のサーモン。こってりとした脂に鮭の甘味。右奥は自家製のロースハム。塩分はそれほどでもないのですが、肉の味が濃く、旨い。
右下は「紅まどんな」というオレンジを用いたジュレに海老とソラマメ。試みとしてはすごくいいのですが、構成要素がバラバラというか、調和した1杯という印象には乏しい。魚介の出汁とか加えると面白いかもしれません。
バゲットとフォカッチャ。いずれも密度が高い仕上がりで美味しかった。
「日本一こだわり卵」というブランド卵を用いたカルボナーラ。これは文句なしにやばたにえん。これでもかという程にたっぷりの卵が入っており、その色と味が強く迫力があります。
黒胡椒が少なかったりグァンチャーレじゃなかったり妙に酸味が強かったりタマネギが入っていたりと、そのスジの人に言わせれば邪道なカルボナーラかもしれませんが、普通の日本人であれば思わず唸る味わいでしょう。
チーズは目の前ですりおろして振りかけてくれるのですが、「足りなければご自由にどうぞ」と気前良く粉チーズを脇に置いてくれます。
メインはホタテと赤エビのソテー。大ぶりのエビとホタテがふたつづつ。付け合わせにジューシーなナスも添えられています。いずれの食材も食べ応えがあり、「メインが魚料理だなんて足りないよ」という若者であっても満足できることでしょう。青唐辛子のピリ辛チリソースも小気味よい。
デザートにはマスカルポーネのスフレとキャラメルアイスを頂きました。ランチのデザートでここまで手の込んだものを出す姿勢に敬服。
スフレは焼きたての香ばさをトロトロのチーズと共に味わう至福。キャラメルアイスは思い切りの良いビターな味わいで、スフレの優しさと対極をなし美味しかった。
エスプレッソとブレンドコーヒーで迷い、ブレンドコーヒーを選択。ただしこれが大失敗。水っぽく工業的な味わいでナシよりのナシ。エスプレッソにすればよかったなあ。
最後のコーヒーはご愛嬌として、全体として見れば素晴らしいお店です。今回はランチの一番安いコースでしたが、次回は夜の一番高いコースにチャレンジしたい。その期待を抱かせるほど私好みの食事でした。
トラットリア・リョウゴクにせよ、トラットリア・トペにせよ、名古屋のイタリアンでは連戦連勝。「名古屋に来れば鰻ではなくイタリアン」が私の中の定石になりつつあります。
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仕事の都合で年間名古屋に200泊していたことがあり、その間は常に外食でした。中でも印象的なお店をまとめました。
- 名古屋うなぎランキング2017 ←1ヶ月集中して昼夜うなぎを食べまくった成果。
- トゥ・ラ・ジョア/金山 ←名古屋の嫁入り道具のような料理。
- ドディチ・マッジョ ←「日本一こだわり卵」というブランド卵を用いたカルボナーラが絶品。
- トラットリア トペ ←これだけ食べて税サ込3,300円見事な費用対効果
- うどんの千/伏見 ←讃岐をぶっちぎって日本一好きなうどん。
- ブラッスリー ポール ボキューズ ラ メゾン/名駅 ←ボキューズのエスプリはどこにも見当たらない。
- 山葵野/伏見 ←28kgの九絵を仕入れた話。
- スギモト本店/栄 ←創業100余年の老舗。名古屋では超有名な和牛専門レストラン。
食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。