店頭の待合室代わりの大きなテントが人気に説得力を与えます。
ネット上のクチコミでは2~3時間待つのは当たり前、のように書かれていましたが、私は夜に予約をしてお邪魔したので、すんなりと入店することができました。
肝入りひつまぶし5,450円。これまで食べたひつまぶしの中では最高値です。ちなみに肝入り上ひつまぶしは7,090円と背筋が凍る価格設定。
鼻血ブー!!何この色っぽいビジュアル!額に入れて飾っておきたいくらいです。普通のひつまぶしに1,000円と少しを追加するだけで大粒の肝焼きが6~7個搭載されるのです。
お椀は肝吸い。ただし一般的な肝吸いの肝とは異なり、一度炙られているのでしょうか。香ばしさとコクが同居し、はっきりとした味付けの出汁と相俟って、掛け値なしに旨い。
1杯目。どこからどう食べても、肝焼きの存在感が圧倒的。香ばしい焼き目に旨味の強いタレ、ムチムチと食欲をそそる歯ごたえ。あまりにも自己完結的なトッピング。
薬味はおかわりOKなので、気前良くネギをぶち込むことができます。
薬味を載せてもやはり肝焼きに目が行く。慎重に鰻の味を楽しむと、カリっとした焼き目が特徴的であることに気付く。肝焼きにどうしても大きな意味と価値を見出してしまいますが、鰻そのものも珍しい調理かもしれません。
3杯目はお茶漬けで。薬味に続き、出汁のおかわりもOKとのこと。当店もお茶漬けが美味しいですね。カリカリした鰻の食感がアクセントになり、気が向けば肝をかじって悶絶する。同じ鰻料理ながら多彩な楽しみ方があるお茶漬けです。
4杯目。そう、当店は量も多い。ひつまぶしは4,320円と、名古屋での相場からは高く感じますが、ゴハンも鰻の量も一回り大きいので、意外とリーズナブルな価格設定ではないか。
ラスト1杯は贅沢に全ての薬味を載せて。私は良く食べるほうではありますが、しっかりと満腹になりました。プロレスラーでも無い限りは上ひつまぶしにする必要は無いと思います。
噂に違わず凄いお店でした。ひつまぶしの他、鰻を用いた多種多様なツマミから、三河湾で揚がった新鮮な魚料理まで、料理のレパートリーが広いお店です。男友達4人で色々つまみながら酒を飲み、鰻で〆るという使い方をしてみたいところ。オススメです。予約して行きましょうね。
ツイート
関連記事
仕事の都合で年間名古屋に200泊していたことがあり、その間は常に外食でした。中でも印象的なお店をまとめました。
- 【保存版】名古屋うなぎランキング2017 ←1ヶ月集中して昼夜うなぎを食べまくった成果。
- トゥ・ラ・ジョア/金山 ←名古屋の嫁入り道具のような料理。
- うどんの千/伏見 ←讃岐をぶっちぎって日本一好きなうどん。
- ブラッスリー ポール ボキューズ ラ メゾン/名駅 ←ボキューズのエスプリはどこにも見当たらない。
- 山葵野/伏見 ←28kgの九絵を仕入れた話。
- スギモト本店/栄 ←創業100余年の老舗。名古屋では超有名な和牛専門レストラン。
食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。