大曽根駅から徒歩6分。当店も中心地からは離れているため行列などはなく、牧歌的な空気感が漂います。
店内はファミレス然とした佇まい。居酒屋か何かの居抜きなのかなあ。
上ひつまぶし4,200円を注文。普通のひつまぶしは3,150円。上にすると一気にプラス1,000円以上なのは中々強気の価格設定です。
それもそのはず、とにかく量が多い。1食あたりの鰻量では世界トップクラスのお店でしょう。ゴハンも多くおそらく1合近くあります。
当店は自動的に肝吸いが付いてきます。出汁の味が程よく強く、カツオの香りをはっきりと感じます。肝の味わいも上々であり、非常にバランスのよい肝吸いに感じました。
まずはそのままで。とにかく鰻の量が多いので、1杯目から強気に盛りつけることができます。
味わいは優等生。攻撃的な焼き目やデロデロのタレ、優しく包み込む柔らかさなど目立った特徴は無く、肝吸い同様にバランスの良い鰻です。
薬味たち。ネギが新鮮の山盛りなのは嬉しいのですが、海苔の盛り付けにテンサゲです。民宿の朝食じゃないんだから。
2杯目は薬味を乗せて。そうそう、当店はゴハンがとっても美味しいです。程よく硬く弾力があり、米を噛み締める歓びが感じられる。
お出汁は大容量サイズ。自分のペースで注ぐことができるでしょう。
ただし出汁の味わいはそれほど強くなく、鰻に対する味付けやタレも強くはないので、結果的にお茶漬けにすると焦点が定まらなくなってしまいました。
また、当店の美点はゴハンであるため、その食感を大切にしたいのであれば、お茶漬けでの食べ方は少量に留めるべきなのかもしれません。
お漬物は標準的。ただしお櫃同様に大容量。
4杯目となっても盛りのペースは変わりません。はっきり言って飽きてきた。普通の大人であれば上ではなく、普通のひつまぶしで充分でしょう。
4杯目を食べてもまだまだたっぷり残っている。切り札に山椒で味変大作戦。
禁断の5杯目。山椒の刺激でなんとか胃袋を拡張し、必死の思いで食べきることができました。
理不尽と言って良い程のスケールの大きさに終盤は腰が引けてしまいましたが、これは下調べもせず「上」を注文した私の責任です。普通サイズのひつまぶしを最初から注文していれば、中々にバランスが良く、使い勝手の良いお店。また来たい。
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