11:30オープンなのですが、11:00時点でこれぐらいの行列。2回転目になってしまうとトータルで3時間近く待つことになるらしいので、1回転目に入れるか否かが非常に重要。したがって、私は10:20頃から並び始めました。それでも6人目だったけど。
「寒い中ありがとね~、ごめんね~」と、とても感じの良いお店の方が、行列に温かい飲み物を配布してくれます。
ちなみに「イチビキ」で検索すると、当店のほか、調味料メーカーも上位に表示され、ややこしいなと思うのですが、なんと由来は同一の調味料メーカーからなんですね。あたたかな気持ちになるエピソード。
比較がし易いように、名古屋の鰻屋ではひつまぶしを注文するようにしていたのですが、当店では圧倒的に特上うな丼がオススメとのこと。
いつも通り肝吸いから。当店は自動的に肝入り。この肝が旨くって、うな富士の肝ほどの香ばしさこそは無いものの、ビー玉のようにツルンと滑らかで、フグの白子を食べたかのような錯覚。かみ締めるほどに肝の優しい味が膨らみます。
さて特上うな丼3,500円。これまでの鰻屋と比べ、ひときわ異彩を放つ圧倒的なボリューム。二郎系うな丼。
それほどバリバリに焼いているというわけではなく、タレが濃縮されチリチリと濃くなる程度の加減。中身はフワフワとしており、脂が豊かでとてもジューシイ。
食べ進めて行くと、ごはんの中に鰻が挟まれていることに気付きます。ごはんの中で蒸されているためか、よりしっとりと瑞々しい食感で、1つの丼で異なる方向性のメインを頂くことができました。
ただ、ただですよ、いくらなんでも鰻の量が多すぎです。理不尽と言って良いほどの鰻の群れ。正直3分の1程度を食べ進めた時点で飽きが来ました。
お漬物で口の中を整えながら、騙し騙し食べ進めます。
胃がせりあがって来るような感覚。目前に立ちはだかる美食家としての危機を感じながら、味変しようと切り札の山椒を手に取ります。
半ばやけくそに山椒をかけまくるのですが、三福の山椒のような爽快感は感じられず、申し訳程度に香りが漂うのみ。ぐぬぬ、こんなことならひつまぶしで味を変えながら一気に流し込める方式を選択すべきでした。
ふと、築地の寿司大を思い出しました。確かに安くて旨いですが、数時間待つほどでも無い。美点は費用対効果のみです。これならもう少しお金を払って、予約できるお店で飲み食いしたほうがいいなあ。
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食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。