北イタリア料理を堪能した後、ほろ酔い気分で夜の十番を練り歩く。
あべちゃんの脇道に、ぶっきらぼうに「十番のおばちゃん」とだけ書かれたお店を発見。怪しい。ひとりで入るには躊躇するファサードです。
しかしカウンター席で美男美女が酒を酌み交わしていたので、意外とちゃんとしたお店かも、と、連れたちと頷き合い、命まで取られることはなかろうと突入。
「外から美男美女が見えたので思わず入ってしまいました」と述べると、「じゃあ一緒に飲みましょう」という運びになり、2階へ移動。私は女性ふたり連れだというのにナンパ成功。罪な漢である。
セルフサービスで酒を注ぐ。 店名の通り、おばちゃんがすべておひとりで業務をこなしているため、客には協力する義務があります。みんなで作り上げる店である。
サツマイモのフライドポテト。シンプルな料理ですが、心なごむ美味しさ。ついつい手が伸びてしまいます。美男美女と共に心からくだらない与太話に華が咲く。
私は完膚なきまでに酔っ払いであったため、隣のテーブルで飲んでいた青年にもトゥギャザーしようぜ、と、ついうっかり声をかけてしまいました。
「さっきタケマシュランって呼ばれてましたけど、ご本人ですか?」と、当ブログの読者であることが判明し、微に入り細に入り私の生活をご存知でした。壁に耳あり障子に目あり。十番では品行方正に過ごさないと。
から揚げも先の料理と同じ方向性であり、まさに「おばちゃん」の家庭料理である。
「今、目の前に本物のタケマシュランがいるんだけど」と友人に慌てて電話する青年。その数分後、息を切らした可愛らしい女の子が到着しました。「あ、あたし、毎日読んでます!」いいねえ、美人はいつでも大歓迎だ。それにしても25時を過ぎているというのに軽快なフットワークである。
偶然見つけた素晴らしいお店でした。ちょっと飲んだり食べたりラジバンダリしたい時にうってつけのお店です。
おばちゃんの、店の運営の大半を客に投げている姿勢がいいですね。自然と客同士が助け合うようになり心が通う。値段も安いし料理も旨い。これは通い詰めてしまいそうである。
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