ヴィノシティ/神田


神田メチャ飲みツアー3軒目。前回、ロゼ主体の店づくりに感銘をうけたので、この系列は間違いないだろうということで姉妹店へ。

名物のこぼれシャンパーニュ。当店のスタッフは皆が表面張力の専門家。一体どのような教育を施したらこのような注ぎ方ができるようになるのでしょう。
色が強くコクもたっぷりだったので、ピノ・ムニエ主体と推察。「そうかしら、私はピノ・ノワールだけだと思うけど。いずれにせよ、ブラン・ド・ノワールね」とエチケットを確認すると、完膚なきまでにシャルドネのみでした。我々ふたりはワインエキスパートなのですが、その実力などこんなものである。
お通しはクリームチーズ。先のお店で発展的なチーズを山ほど食べたばかりなので、ちょっぴり霞んで見えてしまいました。
「ちょっと早いけど、これ、お誕生日プレゼント」と、はにかみながら大きな箱を差し出す連れ。開くと立派な日本酒が鎮座していました。

「限定のお酒で、買うの大変だったんだから。でも、利他的なアナタにぴったりと思って。いつもみんなを楽しませてくれてありがとう」これは嬉しい。酒の希少性もさることながら、そのように私を評価してくれていたことが何よりも幸せです。
中には手書きのラブレターも。嬉しくって翌日は一日中眺めていました。家宝として金庫にしまっておこう。
生ハムで塩分を補給。今夜はザ・酒のツマミばっかり食べてます。
彼女は南仏系のスパイシーなワインを好むので、グルナッシュ。チェリーの香りにバランスの良いタンニン。これをレストランで飲んで1本3,000円ってすごいなあ。

もう1本飲むべきか逡巡していると、「それなら、もう一軒行こうよ!」と私よりも遥かに肝臓が逞しい。お供しましょうどこまでも。

「あと、言い出しづらいんだけど、言っておかなくちゃいけないこともあって…」と目を伏せる連れ。酔いが急に覚めました。言っておかなくちゃいけないこと?この場で結論を急ぐことはなく、彼女に連れられ4軒目へ。

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