ラ ブォナ ヴィータ/代々木


ラ・ベットラ・ダ・オチアイで料理長をしていた方が独立。代々木の地にリーズナブルなイタリア料理店をオープン。
それにしても「コストパフォーマンスイタリアン」ってwww(画像は食べログより)。自尊してるのか謙遜してるのかどっちなんや。話は少し逸れますが「コストパフォーマンス」って変な言葉ですよね。外人が言ってるとこ聞いたことがない。
ランチタイムは15:30までと長めなので使い勝手が良いです。ピークタイムは満席ですが、少しズラせば予約ナシでも入れます。

平日限定の1,000円ランチを注文。まずは前菜+サラダのプレートが供され、続くパスタは2種類のうち1つを選択します。
ランチパスタのセットサラダと甘く見ていました。小さめのボウルをひっくり返したような山盛りであり、安西ひろこのようにボリューム感のあるサラダです。

スモークチキンやラタトウィユ(?)などの前菜も一緒に盛られており1,000円のパスタランチの付け合わせとしてはそれなりに驚異的なのですが、兎にも角にも野菜の量が多く満足感で溢れます。
ドレッシングがやや過剰味濃い目に感じましたが、フォカッチャとあわせて食べれば丁度良し。フォカッチャには程よい温かみがあり、1,000円ランチのオマケとしては非常にレベルが高いです。
前菜の中ではゴボウのポタージュが秀逸。野趣溢れる大地の香りに圧倒されます。家庭で作るにはあまりにも面倒なスープであるため、このような機会に口にすることができてとても嬉しい。
パスタはベーコンとヒヨコ豆のトマトソースを選択。これはまあ普通。細い麺であり、やや火が通り過ぎておりグズグズに感じました。

ソースについても、もう少しベーコンを加えて動物性のコクを強めたほうが私好みです。また、メニューには「ローズマリー風味」と記載されていましたが、残念ながら私にはローズマリーは感じることができませんでした。

ドルチェセットは追加500円。お好きなドルチェひとつにお好きなお茶を選ぶことができます。
ゴルゴンゾーラのタルト。もっと青々とした風味を期待していたのですが、ややクセのあるチーズケーキといったところ。思いのほか無難です。
お茶はカプチーノを選択。イタリア人に「カプチーノは朝に飲むものだ」と怒られたことがありますが、飲みたいものは仕方が無い。小さなカップ。もっとたっぷり飲みたかった。

ということで、1,000円のパスタランチとしては素晴らしいお店です。一方で、500円のドルチェセットはそれ単体で見ればお買い得ではあるものの、1,000円であれだけ食べれるのに500円ではたったこれだけ?という、相対的に損をした気分になってしまいます。

いずれにせよ、ラ・ベットラ出身らしい「コストパフォーマンス」の高さです。したがって、まずは1,000円のランチセットに留め、気に入れば後日、昼のコースなりディナーへと駒を進めるのが当店における最適化戦略でしょう。

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十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。


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