自由が丘でビジネスを展開している友人が「タケマシュランでよく出てくるスーパーナニワヤって、昔、自由が丘にあった?閉鎖された店舗がずっと残ってて。。。」と怪奇情報を頂戴する。
「あたし、ローストビーフすごく好きなのに、目の前にお店があるのに買えないのが悔しくって」と今にも震え出しそうな彼女。わかった、じゃあ今度買って持って行くから、ついでに自由が丘案内してよ。
な、なんて魅力的な提案。どっちも行きてえ。が、今回はグルメなギャルも合流することとなったので、「自由が丘イチ美味しい!食いしん坊のためのカジュアルフレンチ」を選択です。
数年ぶりの自由が丘。むかーし僕は多摩川(当時は多摩川園!)に住んでいて、恋人が都立大に住んでいて、よく中間のこの街でデートしたので思い入れがあるのです。
なるほどこれが謎の自由が丘ナニワヤ。「もう10年近くこんな状態。人の出入りが無いから、事務所って感じでもないし。。。でも貼り紙は更新されてるの」。誰か詳しいヒト情報ください。
泡で乾杯。安いカヴァなら4,000円代からです。
サラダ グルマン~食いしん坊のサラダ~。サラダというよりはシャルキュトリ(生ハムとかサラミとか)が主体であり、食いしん坊はもとより酒飲みにも効果的なサラダです。
ちなみに我々はアラカルトで注文しシェアしながら食べていますが、当然コースのご用意もございます。自由度が高いお店。
パンは標準的。バターはややコクが浅かったです。
白子のソテー。朝貢に用いられても良いほどの特大サイズです。男性のゲンコツ2つぐらいはありそう。寒い夜にコッテリとした温前菜。食べ物が美味しくなる季節です。
白子にあわせてややコクのあるシャルドネ。良く食べ良く飲む女の子と過ごす時間はいつだって楽しい。
魚料理は平目をオランデージソースで。平目の味わいは当然のこととして、オランデージソースのレベルの高さに破顔一笑。付け合せのチンゲンサイとホウレンソウでたっぷりソースを絡め取り、シャルドネと共に飲み下す。これはフランス料理のとても良い練習問題です。
肉料理は鹿肉とフォアグラのパイ包み焼きを。メルセデスのように事前に3等分してくれるお店の優しさ。
むはあ、コレコレこれが冬のフランス料理の醍醐味です。力強いジビエと快楽的なフォアグラ。旨味を優しく閉じ込めるパイ。今季も良いシーズンとなりそうです。
大迫力のマルベック。パイ包みを食べた後でもあと1杯づつぐらい取れそうだったので、
禁断の肉料理2皿目。牛バベットステーキ エシャロットソース。こちらも野性味溢れる味わいで豪放な一皿でした。「あ、パンおかわりくださーい」と頑強な胃袋を持つ女。アニスのグラニテで〆てごちそうさまでした。
久しぶりに「手を繋ぐのが先かチュウをするのが先か」論争について意見を求めると、「手を繋ぐのも、キスをするのも、セックスをするのも、どれも同じ」という驚天動地の回答。
さすがにそれは審査がユルすぎるのではないか?サラ金でももう少し厳しいぞ?と追求の手を緩めない私。「それぐらい手を繋ぐって行為を大事にしてるってコト」と、わかったようなわからんような説明ではぐらかされました。
しかしその後は「酔っ払ってイエーイみたいなカンジで肩を組むのはしょっちゅう」「腕は割と誰とでも組める。雨の日の相合傘ならなおさら」「あー、酔っ払ってたら手ぐらい繋いじゃうかも」と、妙にドキドキする話になってきたところで閉店。
楽しく全く実りの無いおしゃべりカーニバルでした。次回はもちろん「知られざるディープな自由が丘ツアー」です。お楽しみに。
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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
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- ナリサワ ← 何度訪れても完璧
- フロリレージュ ← 間違いなく世界を狙える
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- キャーヴ・ドゥ・ギャマン・エ・ハナレ ←世界を狙える日仏料理
- 北島亭 ←私は大食いでわかりやすい味を好むため当店は黄金センター
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