Saint-Malo。用賀駅出てすぐの北フランス料理店。「北フランス」と掲げていますが、サン・マロというブルターニュの名勝地を店名に関しているので、恐らくは彼の地に関連したレストランなのでしょう。
気軽で可愛らしい店内。一目見てここで飲み会をしたくなりました。
ランチセットはいずれも1,000円と少し。ブルターニュ名物のガレットにサラダまたはスープが付きます。ソフトドリンクは飲み放題。
本日のスープはエビのスープでした。甲殻類特有の官能的な香りがふわりと漂います。他方、味わいは香りほど強烈ではなく、透明感のある出汁にエビが数粒といったところ。ビスクのようにクリームベースのコッテリとしたものとはちょっと違いました。
スペシャリテのガレット・ブルトンヌ。そば粉のクレープの内部に魚介類のグラタンが詰まっています。地域によっては小麦ベースの分厚いクッキーのようなものをガレット・ブルトンヌと呼んだりするようですが、当店ではオッサン系そば粉クレープのことをそう呼んでいるようです。
ナイフを入れると爆発する海の香り。思いのほかクリームたっぷりであり腹にもたまります。貝や海老の身がところどころ見え隠れしますが、主体はあくまでもソース・ベシャメル(ホワイトソース)にそば粉の生地。ビスク(アメリケーヌ)のソースがアクセントとなって食事全体に奥行きを与えてくれます。
淡々と記述を進めていますが、その味わいはモロ好みであり、おかわりでもう1セット注文しようかと3分ぐらい悩みました。
食後にコーヒーを飲んでごちそうさまでした。
住宅街に思わぬ本格フランス料理屋を見つけました。しかもそんなに高くない。良いお店です。いずれ夜の部で一通りを試してみたいと思いました。
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