チーズをめぐる冒険 vol.1~Airbnbの怖い話~


昨年の「ワインをめぐる冒険」に引き続き、今年は「チーズをめぐる冒険」です。10月のチーズプロフェッショナル2次試験に備え、フランスチーズを食べまくるというコンセプト。

また、若干波に乗り遅れた感はありますが、私もシェアリング・エコノミー厨の端くれであるため、5月のUBER旅行に引き続き、今回はAirbnbをフル活用することを旅のサブテーマに据えました。
さてそのAirbnb。初の滞在先はパリのオペラ座すぐ近く、レペットやクリストフルの向かいです。超都会。銀座のみゆき通りあたりに泊まる気分。
主な用途はオフィスビルなのでしょうか?事前に伝えられていた暗証番号をもとに建物内に入ります。
「警備員に話しかけるな」「他の居住者に質問をするな」など、大家にAirbnbとして利用しているのは内緒にしているのかもしれません。
狭い狭いエレベーターで6階へと登り、
そこから更にもう1フロア階段で登ると、
最上階に屋根裏のような隠し部屋。ドアチャイムを押して名前を告げると二十歳やそこらの若者が出迎えてくれました。
我々に割り当てられた部屋は8畳ほどの簡素な部屋。リネン類を手渡され、セルフサービスでシーツをベッドに敷く。

ちなみにお隣さんは中国人20代女子ふたりでした。流暢な英語を操りコミュ力も高い清潔な女の子たちで助かりました。もしこれが英語が全く通じないネチョネチョしたオッサンとかだったら、妻がイタズラされないかと心配で心配で旅行どころではありません。
共用のキッチン。シンプルなつくりであり、本格的な料理などは難しそうです。ネスプレッソやお茶を自由に飲んで良いのは嬉しいですね。
バスルームも共用です。清潔に整えられてはいるのですが、バイトのニーチャンが管理人であるため所々詰めが甘い。また、手渡されたバスタオルは使い古した雑巾のような生臭さを感じたので、良い大人の滞在先としては辛いなあ。

ホテルの美点は病的なまでの清潔さとそれに紐づく非現実。白よりも白いリネン類に私は価値を見出しているので、どこまで行っても人の家であることに変わりがないAirbnbは使い方次第のように思えてきました。
トイレも当然に共用であり、タイミングが悪いと空くまでしばらく待たないといけません。また、壁がそれほど厚くないため、全くの他人のウンコブリブリ音が普通に聞こえてきます。

したがって、「お隣さんの迷惑になるんじゃないか」という意識が常に働いてしまい、普段の会話であっても自然とヒソヒソ話で過ごすようになりリラックスできません。セックスなんて以ての外です。

更に怖い話をすると、管理人が常駐しているわけではなく夜間は宿泊客だけになってしまうので、女の子ひとりで宿泊するのは危険極まりないと感じました。もちろんAirbnbの部屋全てがこのようなわけではなく、女性限定やフロア丸々貸し切りのような物件も存在するため一概には言えませんが、私の身内の女の子がひとりでAirbnbを利用しようとしていれば、安全を買うという意味できちんとしたホテルに泊まるよう要請します。
飲料水やティッシュペーパーなど細々としたものは備え付けられていないので近所のスーパーへ買い出しに。
やはり心ときめくのはチーズの品揃えとその安さ。日本で買う1/3の価格です。ちなみに日本人はピザのトッピングなどを含めて平均で年間2.2kgのチーズを消費するのですが、フランス人は驚きの年間26kgと十数倍の量を食べるのです。輸送料や関税もさることながら、フランス人のチーズに懸ける規模の経済は目を見張るものがあります。
夕食は徒歩で10分ほどの高級ビストロへ。アラン・デュカスプロデュースのお店です。詳細は別記事にて。



Instagram


「チーズをめぐる冒険」目次


関連記事
旅行が好きです。油断するとすぐに旅に出ます。楽しかった大型旅行の先頭記事をまとめました。リンクに飛んでから、順々に次のページをめくって頂ければ幸いです。