私はメイクを落としシャワーを浴び、まさに床についたところだったのですが、10分後にはビールを飲んでいました。
酢モツ。初夏に最適な酸味。「こーいう料理、LAにはないからなー」と最高ハイスペック男子もご満悦。
最近ブームの酒、福田。軽いアタックで料理を邪魔しません。余韻も程よく女子にオススメ。
スペシャリテのごまさば。サバもアメリカであんまり食べないですよねえ。マェッカロゥ。純ジャパには難しい発音です。
コチラは広島の甘い酒。鮨舳という、香川に素晴らしい鮨屋があって、そこで飲んでからハマってしまい、置いてあるのを見つけるとなるべく飲むようにしています。
そうそう、今回は最高ハイスペック男子のプチお帰りなさい会のはずですが、最近体系がふっくらし始めてきたミスターボリュームアップが輝きを放った会でした。彼は頻繁に人のことを「オマエ」呼ばわりするので、人のことお前って呼ぶのは良くないと思う、と苦言を呈す。「オマエにオマエって言ったことは一度も無い」ダメだこりゃ。
その後はなぜか『オマエ』話で盛り上がる。「女に『オマエ』と言うと過度に気分を害すから気をつけろ」「あーでも喧嘩すると『オマエ』って言ってしまう」「えー喧嘩中でも『オマエ』とは言わないなあ『あなた』って言うかも」「何だよオマエGLAYかよ」「あ、今『オマエ』って言った」「じゃあこれから『オマエ』って言った奴は1,000円ね」「オレは喧嘩中、わざと冷たく『キミ』っていう」「何だよオマエ村上春樹出身かよ」「オマエ今『オマエ』って言ったよ1,000円ね」「オマエも言ってんじゃねーか。あ」
繰り返しますが今夜は1年ぶりの帰国祝い。二人称論で盛り上がるほど時間は残されていないのである。まあ、気の置けない仲間とは得てしてそういうもの。
ウナギの白焼き。肉厚でふっくら、旨味も強い。これはLAでの有無は関係なく、日本に居る我々であってもありつくチャンスは中々無いので争奪戦。
注文せずとも現れる肉塊。冒頭の「家族でごはん終わってマジ腹いっぱいだけど軽くならあり」とは何だったのか。
1杯が「いっぱい」になった瞬間である。オマエまじでいい加減にしろよそろそろ帰るぞ、と皆でシイタケ嫌いを攻め立てると「スンマセン、じゃ、あと1杯だけ」ダメだこりゃ。
深夜2時の焼き鳥盛り合わせ。店主に疲労の色が見て取れますが、帰国祝いを言い訳に見て見ぬふりを決め込むおにまるず。ごめんなさい。
酒が一周しました。ミスターボリュームアップの滑舌が悪くなり始めるのは酔ったサイン。そうそう、この人、今日ボディタッチがすごいんです。隣に座った私も悪いんですけど、ことあるごとに私の太ももとか肩とかに触れてくるんです。ちょこちょこカラダ触ってくんじゃねーよ、と抗議の色を示したのですが、「オマエのことなんて触ってねーよ」。よし、今日はもう帰ろう。
「腹へりましたね」全然減ってない。それでも目の前に好物を出されれば食べる歓びに専心する。濃厚なトンコツとたっぷりの野菜。塩気が身体を鞭打つ午前4時。蝉が鳴き始めた。そろそろ帰ろう。もう世界は許されて、君も平穏な日々に帰って行く時なんだ。
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