シーファン/麻布十番

Shi-Fan。ヒルトップカシータが入っている5Fにあります。
紅色と金色でまとめ上げられた店内でギラギラしています。分煙されていると見せかけて布一枚で隔てられているだけなので、禁煙席にもガンガンに紫煙が流れ込んできます。
お茶が美味しい。コップにたっぷりと注いでくれるのも嬉しい。私は人よりも水分を欲する体質なので、何度もおかわりしなくて済むので助かります。
この写真以外に何枚もランチメニューがあり目移りします。ただしランチセットにライスがついているものや半チャーハンがついているもの、ライスは単品50円だが大盛りは無料、全体を通じてデザートまたはコーヒーが付くなど、条件分岐が非常に多く、正しく読み解くにはIQ120を要することでしょう。
自動的に付随するスープ。単なる卵スープと高を括っていたのですが、蟹の身や桜海老のダシが効いており、奥深く芳醇な味わいで驚きました。
一方で、謎のモヤシ小鉢は全くダメ。盛り付けも乱暴だし、何よりヘンに酸っぱくて全然美味しくない。これなら出さない方がまだマシでしょう。
汁なし担々麺。パクチーとネギの緑が鮮やかで映えるのですが、よくよく見るとネギの鮮度が低く乾燥気味で色を失っています。
ともあれ別皿に置かれた温泉卵と共にしっかりと混ぜ込み、濃厚なタレを湛えた挽肉と共に口へと運ぶ。意外にも円やかで優しい味です。おとなしめの焼きそばのようでもある。

昨今の汁なし担々麺は太麺で歯ごたえをきかせ、山椒で思いっきり舌先を刺激するタイプのものが多いですが、当店のそれはどこまでも柔らかくしおらしい。見方を変えるとボンヤリとした味付けで、記憶には残り辛いかもしれません。
半チャーハンは僅か100円の追加料金でお願いすることができます。しかしパラパラを通り越してボソボソであり、私の口には合いませんでした。
他方、デザートの杏仁豆腐は温和な味わいで私の好みです。滑らかな質感と杏の香り。量もたっぷりで大満足です。

トータルで1,100円。難しいラインですね。悪くはないのですが良くもない。徒歩五分圏内には似たような金額で飄香ナポレオンフィッシュなどの名店が睨みをきかせているからなあ。もう少しパンチの効いた心を揺さぶるラインナップが揃った際に、改めてお邪魔したいと思います。

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麻布十番は中華料理屋も多い。超高級店から場末の飯屋まで全て揃うので、使い分けの楽しみがあります。
  • ナポレオンフィッシュ ←中国少数民族料理の店。物珍しい料理に高くない値段。オススメ!
  • 紫玉蘭 ←ランチの費用対高価の良さは他を圧倒する。黒酢の酢豚がお気に入り。
  • 飄香 ←ランチでは紫玉蘭と双璧をなすリーズナブルさ。
  • 富麗華 ←高いだけ。むちゃ高い。
  • 御膳房 ←選択肢は多いですが特長なし。
  • 登龍 ←ここも高いだけ。どうしてやってけるんだろこういう店。
  • 永新 ←近日公開
  • エリート ←近日公開
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。

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