北米西海岸 vol.3~白タクに辿り着くまでの努力~

「レインクーバー」と揶揄されるほど雨の街、バンクーバー。私が滞在した3日間に限っては晴れ続けてくれました。
〆のブランチは空港近くの中国人が多く住む地域、リッチモンドにある人気のお粥屋さんへ。詳細は別記事にて。
バンクーバーの空港はちょっと変わっています。チェックインカウンターで荷物のタグを付けてもらってから、自力で数十メートル歩き、人力でベルトコンベアに乗せます。カナダの出国審査は無く、そのかわりにアメリカの入国審査をここで行うのです。カナダ領土においてアメリカに入国。不思議な感覚。話は逸れますが、カナダ人の8割はアメリカとの国境近くに住んでいるらしいです。
ESTAの登録が以前に比べて誠に面倒になりましたが、入国審査時は自分で機械を使ってパスポートを読み込んで伝票を発行したりと、ちょっと楽しい。しかしながら入国管理官とのやりとりや指紋の読み込み作業は短縮されるわけではなく、ESTAの意義が未だによくわかりません。
ユナイテッド航空でサンフランシスコに向かうのですが、同じスターアライアンスグループということで、エアカナダのメープルリーフラウンジを使用させて頂けました。中々に食べ物が充実しており素敵なラウンジです。
一眠りするとサンフランシスコ着。到着後はバンの相乗りでホテルへ向かいます。本来は予約が必要らしいのですが、予約なしでも空きさえあればいつでも乗せてもらえます。バンは絶え間なく走っているので、SFOに訪れる方は気合を入れて予約する必要はないと思いますよ。
サンフランシスコでの滞在先はリッツカールトン。詳細は別記事にて。
今回の旅のコンセプトは「UBERを使い倒す」なので、通信手段の有無が死活問題。まずは最寄りのat&tでプリペイドwifiルータを買いに行きます。

なのですが、イマイチ店員と話が通じない。「wifi?はあ?ホットスポットじゃなくて?」「使うのは電話とタブレットどっち?スマホであれば電話プランで契約ね。ラップトップ?そんなの使えないよ」「プリペイドなんてないよ?毎月契約のみ」。こんな調子です。

タブレットとラップトップに技術的な差は無いじゃないか、と思いましたが、アメリカ人が「無い」という時は、実際にはあったとしても「無い」ことが絶対的なので、諦めてさっさと退店。
すぐ近くのT-mobileで同じ質問をすると、「あ、プリペイドのモバイルwifiルータですね、こちらです」と大変話が早い。
本体と30日プランを買って設定までしてもらって80ドル弱でした。機器は買い取りなので、今後アメリカ旅行する際には、ネット上でクレジットカード決済だけすればまた使えるようになります。

成田で「イモトのwifi」などをレンタルすると、意外と高くつくことが多いので、アメリカに訪れる機会が多い方は、プリペイドwifiの購入、オススメですよ。ちなみにBestBuyやWalmartなどでも似たような機器とプランのセットは買えるのですが、設定まではしてもらえないので、ちゃんとした通信会社でやるほうが安心です。
「次にアメリカ来た時、設定やプランの更新の仕方がわからんかったら、T-mobileにまた来てね。手伝うから」と優しいT-mobileニイチャンでした。
インターネッツ。アメリカで生きていく術を手に入れた私はスキップで観光を開始。まずはサンフランシスコの代名詞、ケーブルカーに乗車。
前回は1乗車5ドルだったのに今回は7ドルと、かなりのインフレっぷりです。
途中、レトロなアメ車が集うパーティ?が開催されており、悪そうな人が金ネックレスをジャラジャラさせて大音量で暴れていました。基本的に道行く人は眉をひそめていたのですが、トランスフォーマーみたいな動きをする車が交差点をグルグル周っており、こればっかりは大盛り上がり。当然に渋滞が生じるのですが、車列に並ぶ者皆がその待ち時間を楽しんでいます。
フィッシャーマンズワーフへ。日曜日であったため、ものすごい人出です。
山盛りのロブスターやエビ・カニの買い食いに惹かれるも、夕食は有名なカニ料理屋を予約しているのでガマンガマン。
アルカトラズ島。アルカポネが収監されたことで有名な凶悪犯を収容する施設、ザ・ロックです。寒流が勢いよく流れているため、脱獄して海に逃げ込めたとしても超寒いらしいです。
左利き専門店がありました。といっても目立った道具はハサミぐらい。このように、ピア39には変な店がたくさんあります。
野生のアシカ。こちらも寒流のおかげでサンフランシスコあたりでも生きていけるらしいです。じゃれあっているのか、フロートを土俵に見立ててデブ2匹が永遠に相撲していて、どちらかが海に突き落とされるたびに歓声があがります。

ちなみにアザラシとアシカとオットセイとトドとセイウチの見分け方は
  • アザラシ…耳が無い。上半身を起こせない。常に匍匐前進。
  • アシカ…耳がある。上半身を起こせる。両手をついて歩く。ツルっとしてる。
  • オットセイ…耳が大きい。毛深い。
  • トド…でかい。牙がない。
  • セイウチ…でかい。牙がある。
らしいです。
夕食の予約時間が近づいてきたので移動。散々UBERがどうのこうのと騒いでいた割に、生まれて初めて使用した白タクマッチングアプリはLyftでした。というのも、LA在住の友人から「UBERよりも後発のLyftのほうが安いよ、ドライバーはUBERとLyftの両方をかけもちしてることが殆どだから、便利さはさほど変わらないよ」という情報を得ていたのです。
Lyftのスマホアプリを開いてお迎えのリクエストを送ると、GPSより位置情報が近くのドライバーたちに知らされ、Christopheさんが3分で迎えにくることが決まりました。待っている間に行き先をスマホから検索して指定します。
無事拾ってもらえた瞬間。私の現在地を示す青地と車体がドッキング。車種やナンバー、顔写真も掲載されているので、自分のドライバーを見つけるのは簡単。アプリの設定から、自分の顔写真も載せることができるので、より一層、合流し易くなることでしょう。

「ハーイ!○○(私の名)!調子はどうだい?Crustaceanに行くんだよね?あそこはいいレストランだよ!」と彼も良く知っているお店のようです。
到着後はドライバーと現金のやりとりをする必要はなく、アプリで計測した乗車距離および乗車時間から料金が割り出され、事前登録したクレジットカードから決済されます。今回は忙しい時間帯でありドライバーの売り手市場であったため75%増しの料金でした。ただし初回利用者は10ドル引きのクーポンを5枚もらっていたので、結果わずか3.7ドル。うーん、Lyft最高じゃないか。ハマりそう。
夕食は日本人駐在員御用達の当店。詳細は別記事にて。

「北米西海岸」シリーズ目次
今回の旅行ではこの本が心から役立ちました。食やワインに特化したサンフランシスコの紙媒体って意外と少ないんですよね。同じく西海岸を旅する友人に勧めると、5秒の立ち読みで買いました。オススメ!


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旅行が好きです。油断するとすぐに旅に出ます。楽しかった大型旅行の先頭記事をまとめました。リンクに飛んでから、順々に次のページをめくって頂ければ幸いです。