Crustacean/Nob Hill(San francisco)


クラスタシアン。サンフランシスコに出入りする日本人で知らないとモグりと言われかねないほど、日本人コミュニティの中では有名なお店。予約を入れておいたのですが、日曜日の夜で客は7割の入り。予約なしでも大丈夫かもしれません。客の半分はアジア人で、そのまた半分が日本人といったところ。
ベトナム料理を基軸においたカニ料理店です。そう、やはりサンフランシスコといえばダンジネスクラブ。クラムチャウダーと並びサンフランシスコを代表するご当地名物です。
一応テーブルクロスは張られていますが、至って簡素。ダサいです。カニ料理なのでそれなりの支払い金額とはなりますが、サービスや空間はカジュアル。ジーンズにTシャツ、子供連れでも全然OK。
魚介のみなので白を一本で通すことに。やはり地元のワインが安い。親しみやすい味わいで、適度な樽を感じることができ、リーズナブル。
甘い甘いコーンスープにところどころ蟹肉が入っています。最初のスープにしては甘すぎるきらいがあるものの、蟹肉はさすがの美味しさ。
シーフードケーキ。見てくれは全く食欲をそそられないのですが、味はかなりイケてます。濃密なさつま揚げというか、海の旨味が詰まった逸品。付け合せの野菜が全然美味しくないのはご愛嬌。
スペシャリテのダンジネスクラブ。ガーリックオイルと塩と胡椒のみのシンプルな味付けです。ガーリックオイルが食欲を呼び起こして快い食べ心地。塩と胡椒はポテトチップスのあらびきコショウ味のような味わいで、味覚が幼稚なことがバレてしまいますが、素直に美味しく感じてしまいました。
これまたスペシャリテのガーリックヌードル。麺はグズグズの病院食のようで、味付けも薄く全然美味しくない。しかし、文句を言いながらも先ほどのカニのタレに絡めながら食べると進むのなんの。最後の最後には争奪戦に近い形となり、不思議な中毒性があります。カニの味わいは予想できましたが、この麺の妙な味わいは想定外であり、とても印象に残りました。

これだけ飲み食いしてひとり9,000円ほど。店の雰囲気や格、満腹感を考えれば割高に感じますが、まあ、カニ料理ですし名物ですし、それなりの納得感はあります。

またわざわざ行くかと問われると答えはノーですが、友人が予約してくれていたら喜んでいく、そんな感じのお店です。一度もお邪魔したことの無い方は、話のタネに是非どうぞ。


「北米西海岸」シリーズ目次
今回の旅行ではこの本が心から役立ちました。食やワインに特化したサンフランシスコの紙媒体って意外と少ないんですよね。同じく西海岸を旅する友人に勧めると、5秒の立ち読みで買いました。オススメ!


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