その中でも私が一番利用するのが成城石井。2014年12月にオープンして以来、ほとんどココで買い物を済ますようになり、駆け出しの成城石井芸人となりつつあります。小さな店舗ながら品揃えは抜群で、鮮魚以外は何でも揃います。ショッピングバッグに詰めてくれるのもラクでいい。
たまに開催される5%オフも堪りません。5%ですよ5%!10,000円のワインだったら500円!企業が5%の利益率を押し上げるのにどれだけ苦労していることか!こんな値引き方をして良いのか、客のこっちが不安になってしまいます。
今回は、その成城石井の中でも私のリピ確定的なオススメ商品をご紹介。
納豆。これは本当に美味しい。特に私は極端なことを好むので、大粒サイズがオススメです。社員の方に「一番好きな商品って何ですか?」と聞かれた際、即答で納豆、と答えると「お目が高い!すごく力を入れている商品なんです!」との談話を頂きました。水戸などの藁に詰まったバカ高い納豆なんぞ目じゃないほど美味しいのでお試しあれ。ちなみに3パックで170円ぐらい。クオリティの割にものすご安いです。
うずらの卵の味玉。鶏卵の味玉って、ちょっとつまむには巨大すぎるし高くつくし賞味期限は短いしで買うのに躊躇するのですが、コチラは一口サイズで小分けされており、口元が寂しい時に最適です。適度に味が濃く、もう少し何か食べたい時に大活躍。
ところで先日、シンガポール政府観光局と成城石井の共同で、シンガポール料理フェアなるものが開催されていました。シンガポールを始めとするアジア料理って、家庭で作るには面倒なことが多く、また外食するには現地に比べるとものすごく割高に感じるので、その中間を我らが成城石井が担ってくれるのは嬉しい限り。
シンガポール風ラクサ。これはもう、スーパーの惣菜とかそういう次元を超越しています。これまで私は2度シンガポールにお邪魔し、また日本でもいくつかのシンガポール料理屋を試したことがありますが、成城石井のラクサが一番好きです。
ココナッツミルクがベース。レッドカレー(?)の味わいと魚介のダシ。種々のスパイス。辛味と甘味と酸味の三重奏。町田のセントラルキッチン(これ豆な)での調理でここまで複雑で饒舌な味わいを表現できるには恐れ入ります。深みのある平打ち米麺も雰囲気抜群。
友人のラクサ芸人も「成城石井のラクサは妙に旨くていつも買ってしまう」とお墨付き。600円という価格とレンチンで済むという手軽さも最高です。
シンガポール風海老麺。プロウン・ミーですね。大ぶりの有頭海老が贅沢にトッピングされており大迫力。なのですが、肝心の海老味噌が麺の量に比して少なく、味濃い目好きの私としては少々物足りない。700円という価格設定もちょっと高いなあ。
シンガポール風甘辛五目焼きそば。チャー・クェイ・テォ。これは好き。醤油と牡蠣の香りと謎の円やかな甘さがアジアの風を感じさせてくれます。麺も前述の海老麺よりもコシがある。価格は500円でリピ確定。
シンガポール風海南チキンライス。ゴハンがきちんと細長いアジアな品種で、チキンの出汁を程よく吸い込み完成度が高いです。チキンの柔らかさとショウガの組み合わせも上々。もちろん専門店に比べると見劣りしますが、600円の電子レンジ惣菜でこのクオリティであれば充分です。
10種スパイスのチキンカレー。ココナッツにトマトの酸味、正鵠を射たスパイスの使用法。深淵で複雑な香りが織り成す極上のチキンカレーです。600円でこれだけややこしい味を表現できるのは企業努力の賜物。
チキンの量がたっぷりで、カレーソースを楽しむというよりは、カレー味のタレをたっぷり纏ったジューシーな鶏肉を食べている感覚。惜しむらくはゴハンの詰めの甘さ。先述のチキンライスでは米に哲学を感じたのですが、カレーにおいては普通のグズついたゴハンでありあと一歩。
というわけで、成城石井にご興味を持たれた方は、まず「大粒の納豆」と「ラクサ」を試してみて下さい。それらを貴方が気に入った場合、貴方の好みと成城石井の世界観は凡そ一致しているので、後は自動的に裾野が広がっていくことでしょう。
関連記事
- 高級レストラン"また行きたい"偏差値
- 麻布十番グルメまとめ
- ミシュラン星付きレストランを200軒食べ歩いた私が成城石井でいつも買うもの
- 「お代は結構ですから悪く書かないで下さい」とシェフに懇願された話
- 3ヶ月前にトラブった例の店からの電話が鳴り止まない
- バレンタインに手作りチョコだけは勘弁して欲しい
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。