「カラオケ行かない?」と唐突に誘われ唐突に家を出ます。
連れはハワイから帰ってきたばかりだったのでお土産。「チョコ好きでしょ?」ということでハワイ限定のゴディバ。「キミは常に何か勉強しているから」ということで鉛筆、「ささくれ防止のオイルもね」と私の女子力も大したものである。
連れられた先は六本木のビルの一角。これまでカラオケはカラオケ館や歌広場などの中高生と変わらない最安値クラスしか訪れたことがなく、シダックスやビッグエコーですら割高に感じるレベルだったので、こんなに立派なカラオケにお連れ頂くのは生まれて初めてです。うろたえた。
建物の中にまた建物がある。あまりに3次元でトイレに行ったら迷子になりそうです(写真は公式webサイトより)。
部屋の中央には木が生えている。部屋の中に木があるなど、屋久島いわさきホテル以来である。
まずはレーベンブロイで乾杯。格安カラオケの水っぽいビールとは異なり、きちんとしたレストランの味がします。
サーモンとキュウリの生春巻き。1,000円台半ばと結構高いのですが、10本近くたっぷり入っているので結果的に妥当な価格です。もちろんスーパーのお惣菜レベルの味わいですが、カラオケで摂ることができる食事という意味では素晴らしい。
から揚げも一口大の質の良い鶏肉が山盛り。揚げたてで軽やか。
生ビールは3種も用意がありました。メニューを熟読するとワインもそれなりに揃っており、5大シャトーのワインもそう割高ではない価格設定。もちろん私はガブガブ飲んでどんちゃん騒ぎするカラオケしか経験したことが無く、紳士のように味を楽しむ余裕は全くないのでワインは遠慮します。
チーズの盛り合わせも彩り豊か。メニューで「世界のチーズ」と銘打つには大げさなラインナップですが、カラオケ屋でこれだけのプレートを用意できるのは評価に値します。
色んな使い方ができるカラオケ屋だなと思いました。誰にも邪魔されず静かに飲むこともできるしワイワイ騒ぐことができる。ただし部屋代金が高いのが玉に瑕。各部屋における最大人数で割り勘すれば何とか納得できますが、そうでない場合はちょっと高いなあ。
いずれにせよ、このような世界に足を踏み入れるきっかけを得たことに感謝。今度は芸能人御用達のマンシーズトウキョウに行ってみよう。あっちゃんお姫様抱っこできるかな。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。