芝生の庭園を一般開放しており気前の良いホテルだなあと好意的に捉えているのですが、あまりここに泊まった話って聞きませんよね。繁華街ではない静かで素敵な立地だと、ひそかに思いを寄せています。
一方で、当ホテルのメインバーはその圧倒的な夜景から東京のチャラい男女の間で大評判(写真は公式webサイトより)。今回は何度か当店に来たことがある方に無理言ってお連れ頂きました。
エレベーターで33階まで上昇し。ウェイティングスペースでは美しく彩られた花々がお出迎え。予約は不可なので、混み合っている場合は待ち順列が生じるとのこと。
案内されたソファー席は東京タワーが目の前の特等席。私のような地方出身者にとって、東京タワーって都会の象徴なんですよね。その東京タワーを根元からてっぺんまで舐めまわしながら酒を楽しむのは極上の体験。
店内の雰囲気は、立派なホテルのメインダイニングの割に結構騒がしい。音楽もチャラく客層も若めです。良く言えばカジュアル、悪く言えば落ち着かない。喫煙可のためタバコ臭いのが残念。
メニューを見るとオリジナルカクテルが紙幅のほとんどを占有しています。もちろん伝統的なカクテルもお願いすれば作ってくれるでしょうが、せっかくなのでオリジナルカクテルを中心に臨みます。
お通しにレーズンとスナックを出してくださいました。
ちなみにちなみに食べログのクーポンでカバーチャージが半額になるので、しっかり使いましょうね。たまに「クーポンを使うだなんてはカッコ悪い」という方がいますが、お店としてはクーポンを提示する客なんて1日に何十人も相手しているでしょうから、そんなに気にする必要はないんじゃないかなあ。見栄のためにお金を無駄にするのはもったいない。私はいくら小額であっても無駄金は一切払いたくない主義なので、クーポンなどがあれば堂々と使用します。
唐突に光が落ちる。店内に些かのどよめき。幻想的。東京の空を、星が見えないだのなんだのと悪く言う心無い人がいますが、ここには夜景があるじゃないか。
ちなみに、0時に消灯するという試みが始まったのは、割と最近らしいです。東京タワー側は特に気にせず自分のペースで消したり点けたりしていたらしいのですが、漫画やドラマの影響からか、「なぜ0時に消さないんだ!」という問い合わせがあまりに多く、要望に応えて0時に一旦消すようにしたらしいです。
そして意外にも知られていないのが、消灯から30分後には再点灯すること。設備の点検作業や工事は夜間に実施する必要があるからだそうな。東京タワー側にとっては作業が30分間中断するにも関わらず、何の見返りもなく0時ちょうどに灯りを落とすという心意気。またひとつ東京タワーが好きになりました。
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