ひときわ目をひく電飾輝くガラス張りの概観。センスが良いのか悪いのか評価にたゆたうお店です。
カールスバーグの中が600円。量がたっぷりでキンキンに冷えており乾杯に最適。
お通しとしてえびせんがついてます。何でもない居酒屋の油ばっかりがキツいえびせんとは一線を画し、密度が濃くエビの風味も厚い。
メニューに生春巻きを見つけたので精髄反射で注文すると残念ながら売り切れ。未だ19:30なのに極めて遺憾である。
パパイヤサラダ。パパイヤのシャキシャキ感の狭間に程よい辛さが忍び込み食欲全開。あっという間に平らげてしまいました。
東南アジアのビールは軽くていくらでも飲めてしまうイメージがありますが、ビア・シンはコクが強く香りが華やか。炭酸も強く中々に印象深いビールだと思います。
さつま揚げ。魚の味が濃厚でジューシー、オリエンタルな風味。チリソースでアジアを添加しビールおかわりです。
豚トロのスパイシーサラダ。これはサラダというよりおつまみですね。スライスされしっかりと焼き目がつけられた豚トロが盛りだくさん。旨味の強い味付けで、パクチーの香りが複雑性を後押し。
料理の旨味の強さと香りの華やかさに負けるまいとイネディットを注文。エルブリのフェラン・アドリアらが「セレブを迎えるワインはあるが、ビールがない」をコンセプトにして、地元のビール会社と共同開発した傑作です。香り高く複雑な味わいで泡も繊細。素晴らしい味わいです。
イカのガパオ炒め。「ガパオ」って、肉そぼろゴハンと思ってたらそうとは限らないんですね。「ガパオ」はタイ語でバジルの一種を指し、それを用いた料理全般に「ガパオ」という単語を付与するらしいですよ(インターネッツより)。
そういう意味で、こちらの皿にはガパオが入っていないのでガパオ炒めかどうかはよくわからないのですが、赤と青の唐辛子が両面で無遠慮に攻めてくるのでとにかく汗が止まらない。
辛味に立ち向かうため慌ててあっさり味のカールスバーグに戻るのですが、強い炭酸が舌を刺激し余計に苦しくなりました。
シーフードスープカレー。これはカレーなのか?いわゆる日本人がイメージするカレーとは大きくかけ離れており、辛味と酸味と甘味が組んずほぐれつのややこしい味わいです。どちらかというと日本で流通しているトムヤムスープに近い味わい。まあ、名称なんてどうだって良く、味は間違いありません。
箕面ビール。大阪は箕面で生産されるクラフトビールです。何かのコンテストで優勝し世界的にも評価されているらしいです。ペールエールは柑橘系の香りが芳醇。なるほどこれなら世界と戦えます。
20:45と思いもよらない早い時間にラストオーダー。反射的にカオマンガイと発すると「カオマンガイはランチだけなんですよ~」。
代打パッタイ。一般的なパッタイです。具だくさんな一方で麺は少ない。近くならブルーパパイアタイランドのほうが好き。たっぷり食べたい方は炭水化物な料理がもう一皿必要でしょう。
〆に箕面ビールのスタウト。チョコレートのような風味と独特の甘さ。個人的にはもっとメリハリのついたスタウトが好きなので、こちらは中途半端に感じました。しかしそれはまあ、人の好みである。
好き放題注文しまくって呆れるほど飲んで、ひとりあたり6,000円。タイ料理としては高いかもしれませんが、飲み屋としては費用対効果が抜群。オススメです。今度はランチでカオマンガイ。
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カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- 酒肆ガランス/白金高輪 ←本格派。カレー屋は当店に修行しに来るように。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- ミシュラン星付きレストランを200軒食べ歩いた私が成城石井でいつも買うもの ←お惣菜カレーではトップクラス。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ルソイ/目黒 ←インドやスリランカまでスパイスを買い付けに行くカレーマニアが太鼓判。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
- ウルトラチョップ/麻布十番 ←ごはんで食べないカレー。おかわりするレベル。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!