スイス vol6~小さな小さなチューリッヒ~


夜のマッターホルン。かっこええ。
夜明けと共に荷物をまとめてホテルに別れを告げます。良いホテルだったなあ。またツェルマットに来た際は、再びお邪魔したいと思います。
優雅な優雅な朝食で1日の幕開け。昨日と同様に爆食いしてるのですが、内容は同じなので割愛。
憧れの電気自動車で駅まで送ってもらう。別れ際にホテルの方と握手。寒冷地仕様なのか、その手が象のように厚く頼もしかったです。
本日はチューリヒまで移動。普通に行けばツェルマットから3時間と少しでチューリヒに到着するのですが、単なる移動では無味乾燥なので、氷河特急で遠回りして向かうことに。
氷河特急とはグレイシャー・エクスプレスのことであり、ツェルマットからサン・モリッツまでの風光明媚な行程を、ガラス張りのパノラマ列車で8時間かけて向かうという「世界一遅い特急」。冬季は1日1本しか運行しておらず、予約必須でしばしば満席になるという、スイス屈指の観光ポイントです。
ガラス一枚隔てただけで、急勾配の雪山を駆け抜けていくのは極上の体験。当然ですがカーテンなど無粋なものは一切無く、全て窓。とにかく太陽が眩しく灼けてしまう。みんなでゴーグル着用です。
我々は全行程を乗車するわけではなく、途中のアンデルマットという街で乗り換え。アンデルマットは交通の要所であり歴史的には重要な土地らしいのですが、我々からは小さなスキーリゾートにしか映らず、見るべきものはあまり無かったです。
合計3回電車を乗り換え、6時間かけてチューリヒに到着。それだけ聞くと過酷な旅のように思えるかもしれませんが、覚悟していたほど疲労は感じません。氷河特急のような特殊な列車は除き、スイスの鉄道は基本的にガラ空きなんですよね。2人でコンパートメントを2つ占領しても罪悪感は感じません。
乗り換えの際はこのようにバリアフリー化が進んでいてラクチン。直感的に理解しやすいプラットフォームの設計となっており、また、接続がうまくいくように練りに練られた運行計画となってるのです。

多くの海外を鉄道で旅行すると、定時性が無いに等しく本当にその日のうちに目的地へ辿り着けるのかと不安でしょうがないですが、スイスにおいてはそのようなストレスは一切感じませんでした。
ホテルに荷物を置いて街へ繰り出し、いくつかの立派な教会を巡る。チューリヒは小さな街だと聞いてはいたのですが、想像以上にコンパクトで驚きました。規模としてはスロヴェニアの首都リュブリャナほどの大きさで、一番の目抜き通りであるバンホフシュトラッセに至っては骨董通り程の長さしかありません。
チューリヒ散策には3時間しか確保しておらず、物足りないかなあと心配していたのですが、実際には1時間で主たる見どころを抑えてしまいました。人口わずか50万人。これが世界屈指の金融都市なのか。
ちなみにUBSとクレディ・スイスの本店前広場。この地下には唸るほどの金塊が保管されているそうな。
暇を持て余しながらグルグルとチューリヒの街を周回。平日の昼間から、東京で言うと大手町みたいな所で酒を飲んでる青年が目に付きます。これで何となく国全体がうまく回っているからすごいなあ。
1週間スイスに滞在しましたが、ホームレスを一切見かけませんでした。半グレみたいな若者も見かけることもなく、雰囲気の悪い路地裏なども見当たりません。極めて治安が良く、普通に過ごしていれば犯罪に巻き込まれることは無い、旅行者にとってはありがたい国です。
夕食は日本人シェフが統べるミシュラン1ツ星のレストランへ。詳細は別記事にて。

「スイス」シリーズ目次

スイス関連の本は手当たり次第に読みましたが、やはり地球の歩き方が最も上手くまとまっていました。Kindleに入れて持ち歩けば旅行でも荷物になりません。この情報量で1,700円は安い!


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旅行が好きです。油断するとすぐに旅に出ます。楽しかった大型旅行の先頭記事をまとめました。リンクに飛んでから、順々に次のページをめくって頂ければ幸いです。